第十六話
https://warpworld.diarynote.jp/201908131740439836

第八話までのダイジェスト
http://warpworld.diarynote.jp/201412270026399796/

ここは襲いかかる犯罪-バイオレンス- 怪しい黒い影 月明かりの街を誰かが狙ってる街、神無側兼魔血堕市。

前回のあらすじ
シングルエリミネーションの8名が決まったのだ!

第十七話『完全凍結!ホワイトブレスの野望』の巻

異凍「先程の戦闘でシングルエリミネーション出場者が決まったぽよ」


The Finals シングルエリミネーション出場者

・ホワイトブレス
・イモリリン・イモンロー
・カスミガセキナガタ
・リーゼンツオーバードライブ
・ジョー・母牧
・剣(死亡)
・閃
・黄泉(戦闘不能)
・ミス・ゆるふわ(剣死亡により繰り上げ)



異凍「シングルエリミネーションはこの8名で行われるけど、このうち5名はホワイトブレス勢力。当然ホワイトブレスをトスするから、ほぼホワイトブレスの優勝は決まったようなものぽよ」

ホワイトブレス「そういうこと。ちょっと計算は狂ったけど、過半数は我々の勢力だから大した問題じゃないのs―」

背後からの攻撃

ミス・ゆるふわ「最大勢力がどうだろうが、ホワイトブレスを倒せば問題ない・・・ですの」

ホワイトブレス「まったく。しぶとい奴だなぁ」

ミス・ゆるふわ「わたくしが望むのは《歪んだ世界/Warp World》の永久再録。お前達にどんな背景があろうと関係ない。最後にわたくしが立っていればそれで万事解決ですの。そのために」

ホワイトブレス「・・・」

ミス・ゆるふわ「まずはお前を倒す」

ホワイトブレス「嫌いなんだよね・・・諦めの悪いやつ」

ミス・ゆるふわ vs ホワイトブレス

閃「確かあいつの使うデッキは超高速を極めた赤単ブリッツ。序盤の手数が上回ればホワイトブレスのホワイトアウトをかいくぐる事も可能だが・・・」

ホワイトブレス「僕はね。”世界の平和”を望んでいるんだよ。そのために必要なのが”支配”なのさ。争いの種を抑えつけて排除、コントロールすれば世界は平和になるんだよね。僕以外の悪いやつの四肢をもげば争いは起こらないんだy――」突然の衝撃で後方に吹き飛ばされる

ミス・ゆるふわ「セット《山/Mountain》《アクロスの十字軍/Akroan Crusader》に《タイタンの力/Titan’s Strength》*2」

閃「先手2ターン目にライフを半分近く削り取った・・・!?」

ミス・ゆるふわ「どうでもいい。どうでもいい。どうでもいい。」

ホワイトブレス「はは・・・プレイが早すぎるとダメージの後から音が遅れてやってくるとは聞いていたがここまでとはね・・・」

ミス・ゆるふわ「こうしている間にも《歪んだ世界/Warp World》が再録されない期間は伸びていく。労しい。取り戻す。一秒でも早く取り戻す。《歪んだ世界/Warp World》世界を取り戻す」

ホワイトブレス「こちらも手加減している余裕はないようだ・・・少し本気を出す」

ミス・ゆるふわ「全てが遅すぎる」

ホワイトブレス「そうでもないさ。《アゾリウスの拘引者/Azorius Arrester》で《アクロスの十字軍/Akroan Crusader》を拘留する」

閃「奴の支配が始まった!だがミス・ゆるふわの盤面はトークンで横にも展開されているっ!まだ攻撃は止まっていない!」

ミス・ゆるふわ「勝利は最も根気のある者にもたらされる《槌手/Hammerhand》をキャスト。わたくしは止まらない」

ホワイトブレス ライフ9


教団員「魔血堕でホワイトブレスとミス・ゆるふわが交戦中!しかしプレイが早すぎてノイズがひどいです!カメラが二人のプレイを捉えられません!」

黄泉「スーパースローカメラで捉えられないバトルってどういうことなの・・・」

ブラッディボルト「目を覚ましたか」

黄泉「申し訳ありません・・・最後まで戦いを勝ち残ることが出来ませんでした・・・」

ブラッディボルト「剣と相打ちが取れただけ上々だ。お前はよくやった。あとは閃たちに任せとけぃ」

黄泉「はい。しかしミス・ゆるふわがまだ勝ち残っていたとは・・・」

ブラッディボルト「元々潰し合わせるのが目的だったが、まさかここまでやるとはな。奴は過激派だが、誰よりも教団の原点に忠実だったってわけだ。さて、今のうちだ。非戦闘員を緩浮から一刻も早く降ろすんだぁ。ベネディクトの”準備”も最終段階のハズだ。大丈夫。黄泉とナカジマが命がけで護ったものは決して無駄にはしねぇ」

黄泉「・・・?」



ホワイトブレス「・・・」

ミス・ゆるふわ「・・・」

閃「空気が変わった・・・?」

???「瞬きなんてしてる暇ねえぞ。次で終わる」

閃「あ、あんたは・・・!」


教団員「カメラ戻りました!」

ブラッディボルト「やったか・・・・?」


ホワイトブレス「・・・」

ミス・ゆるふわ「・・・」

ホワイトブレス「紙一重だったな・・・」

ホワイトブレス ライフ4

ミス・ゆるふわ 手札0

ミス・ゆるふわ「殺せ」

ホワイトブレス「では、遠慮なく」



???「・・・見えたか?」

閃「ミス・ゆるふわのフルアタックからの超過《馬力充電/Dynacharge》を《払拭/Dispel》で捌いた。しかも直前にフェイントで入れた《稲妻の一撃/Lightning Strike》はカウンターせずにライフで受けている。完全に”見極めて”いたんだ。」

???「ハッ、上出来だ。強くなったな。閃」

閃「あんたも生きてたんだな。刃」

刃「あぁ、魔血堕に戻るのに手間取っちまったがな。なんであいつが刑務所から出ているのかは知らんが、今はそれどころじゃないようだしな」

ホワイトブレス「最後のブレードチルドレンか。おかしいなぁ。ちゃんと妨害はしたんだけどなぁ」

刃「やっぱあの時俺の戦闘を邪魔したのはてめえか。まさか閃が言っていた裏切り者と同一人物だとはな」

ホワイトブレス「入念に準備してもどこかで計算は狂ってくる。やはり世界平和のために一刻も早く世界をコントロールしないといけない。そうだろう?”ギャザリングインフィニティ”」

閃&刃「な、なんだって!?」


教団員「馬鹿な!?突然ギャザリングインフィニティの反応!?今まで気配を消していたって言うのか!?」

ブラッディボルト「想定していた最悪のパターンが出ちまったなぁ」

ベネディクト「ホワイトブレスはすでにギャザリングインフィニティをコントロールしていた。刃が迎撃に失敗したときにおそらくコンタクトしたのでしょう」

ブラッディボルト「やっと出てきやがったかぁ。ってことは?」

ベネディクト「はい。”祓”の儀式は完了しました。いつでもいけます」


ホワイトブレス「教団の手先は全滅。ブレードチルドレンも本戦には間に合わなかった。あとは閃君、君を倒せば全てが解決する。さぁ、最後の戦いを始めよう。これが・・・僕の真の力さ・・・!」

刃「こいつっ・・・ギャザリングインフィニティと融合しようとしているのか・・・・?」

閃「それどころか他のプロプレイヤーズも取り込んでいる・・・もはや人間じゃない・・・どうすれば・・・」


ブラッディボルト「閃!聞こえるか!」

閃「!?」

ブラッディボルト「もう戦えるのはお前しかいない!お前が人類最後の希望だ!」

閃「それはわかってるが・・・あんな巨大な何かとどうやって戦えば・・・」

ベネディクト「安心してください。神は我々を見捨ててはいない。大きさの差がMTGの強さの差ではないことを証明してさしあげましょう」

ブラッディボルト「ワープワールド教団”最後の武器””をお前に託す。受け取れぃ!戦艦緩浮!最終決戦モードに移行!」


次回予告
ギャザリングインフィニティと融合して究極生命体となったホワイトブレス。彼の野望、「人類のコントロール」を阻止出来るのは閃ただ一人となった。
果たして、人類の頂点に立つのは、閃か、ホワイトブレスか。次回バトルギャザリンガ―閃最終回『終結!?世界の終わりとファイナルバトルギャザリングワールド』の巻!!来週も・・・レールガンが全てを貫く!!
第十五話
https://warpworld.diarynote.jp/201807310416567495/

第八話までのダイジェスト
http://warpworld.diarynote.jp/201412270026399796/

前回のあらすじ
町田のテロ予告は囮で、ホワイトブレスの狙いは凍狂湾に待機していた戦艦の破壊だった!そして沈みゆく米リカの戦艦にいたのは死んだはずの剣だった!

第十六話『裏切り!?復活のブレード』の巻

ここはカジュアルにミサイルが放たれる街、神無側県魔血堕市から50キロ離れた凍狂湾


教団員「ベントールド完全に沈黙・・・甲板に人影があります!・・・なっ!」

ブラッディボルト「おい・・・そんなバカな・・・お前は・・・剣・・!?」

剣?「・・・」


ヘリ内部

黄泉「剣?・・・死んだはずでは?」

ナカジマ「本物には会ったことはありませんが、バイタル値だとかなり近い数値を出しています」

黄泉「それが何故ホワイトブレスに加担しているの!?」

ナカジマ「それはわかりませんが、少なくとも剣さんクラスの脅威が我々を襲っているのは確かです。急がないと教団の船までもが沈められてしまいます・・・!」

ヘリパイロット「凍狂湾到着まであと・・・5分です!」



ブラッディボルト「ベントールドにボートを回せぃ!要救助者回収後、緩浮には戻らず港へ迎え!おそらくヤツの次の狙いは・・・この船だ!」

剣?「・・・!」凄まじい跳躍

ブラッディボルト「させるかぁ!」飛んでくる剣を能力で海に叩き落とす。

ブラッディボルト「来るぞ!緩浮の迎撃用機銃をマニュアル操作に切り替えて全て剣に向けろぉ!」

教団員A「そんな!まだ剣さんと判別出来ていません!」

ブラッディボルト「偽物の剣なら倒せたら御の字!本物の剣ならこんなもんでくたばりはしねぇ!いいからぶっ放せ!」

教団員A「くっ!全砲塔構え!機銃発射用意!斉射期間5秒!サルボー!」

教団員B「ターゲット確認!クソッ!やはりMTGプレイヤーにはMTGで対応しないとっ・・・!」

ブラッディボルト「この船に奴とMTGで張り合えるプレイヤーはいねぇ。ヘリが到着するまで俺たちで持ちこたえろ!絶対に緩浮を落とすな!主砲発射」

剣?「・・・」ブラッディボルトの能力に抗い少しずつ近づいてくる。



黄泉「くっ・・・まだつかないの・・・早くしないと緩浮がっ・・・!」

ナカジマ「仕方ないですね・・・僕の『能力』を使います」

黄泉「能力?」

ナカジマ「これは我々野球部に伝わる秘技、人呼んで『レーザービーム』です。以前ブラッディボルトさんが閃さんを投擲していたようなものですが、より精密かつ高速なものになっています」

黄泉「そんなの使えるならもっと早く使いなさいよ!」

ナカジマ「すみません。力をセーブしても最低限このヘリと僕の肩が違和感でグチャグチャになってしまうので・・・」

黄泉「なるほど・・・でもいいの?」

ナカジマ「教団は皮裂支部よりもあの戦艦を死守していた。きっとホワイトブレスを倒すための秘策があの船にあるんですよね?だったら沈めるわけにはいきません」

黄泉「わかった。じゃあ・・・よろしく」

ナカジマ「ヘリパイロットさんは今すぐ脱出してください。野球スピリッツ全開・・・うおおおおおお!バックホーム!!」



ブラッディボルト「(まずい・・・傷口が開いて血が足りねえ・・・もう限界か・・・)」

通信音

ホワイトブレス「そこまでして船を守るとは・・・実に破壊したくなるなぁそれは」

ブラッディボルト「ホワイトブレス・・・!」

ホワイトブレス「図星なようだねぇ。頑張って剣君の死体を回収した甲斐があったってもんだ」

ブラッディボルト「剣の遺体が見つからなかったのはそういうことか・・・!クソ野郎・・・!」

ホワイトブレス「研究の過程で強いMTGプレイヤーをリアニメイトする方法を見つけてね。本来の力には到底およばないけど、まぁ今の教団を潰すのには丁度いいかなって」

ブラッディボルト「つまり剣であって剣じゃないってことだな・・・それなら話は早い・・・あんなクソ野郎に操られるくらいなら消滅した方が奴も本望だろう・・・ワープワーr」ペラッ

ホワイトブレス「おっとそうはさせない」

ブラッディボルト「これは・・・また偽物だとぉ・・・?」

ホワイトブレス「せっかく苦労して蘇らせたんだ。そうやすやすとライブラリーの下に飛ばされるわけにはいかないさ」

ブラッディボルト「このやり口、以前ギャザリングインフィニティに対してワープワールドが使えなかったのもお前の仕業か・・・!くっ・・・だめだ・・・もう動けねぇ」

ホワイトブレス「御名答。僕の計画はずっと昔から始まっていたのさ。さて、では教団最後の武器である戦艦緩浮には沈んでもらおうか」

???「そうはさせない」

ブラッディボルト「黄泉!」

黄泉「なんとか間に合った・・・貴方が剣“だったもの”ね。大丈夫。貴方は私がちゃんとあの世へ送ってあげる」

剣「・・・バトル・・・ギャザリング」

黄泉 vs 剣

剣「《平地/Plains》をセット・・・」

黄泉「(白いデッキ?過去のデータからすれば彼の使うデッキはレールガンのような正面突破型のアグロデッキ。壁になるクリーチャーを多く展開して除去を構えて即死だけは免れないといけない)《ニクスの織り手/Nyx Weaver》を召喚してターン終了」

ホワイトブレス「ククク・・・甘いなぁ。腐っても彼は人類最強のデッキであるジェネシックパラダイスブレードを扱える存在だ。アンチプログラムである刃君ならまだしも、ただのコントロール使いに負けるわけがないんだよ」

剣「《平地/Plains》をセット。キャスト・・・《神送り/Godsend》」

黄泉「!?」


Godsend / 神送り (1)(白)(白)
伝説のアーティファクト — 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーは+3/+3の修整を受ける。
装備しているクリーチャーが、1体以上のクリーチャーをブロックするか、1体以上のクリーチャーにブロックされた状態になるたび、あなたはそれらのクリーチャーのうち1体を追放してもよい。
あなたの対戦相手は、神送りによって追放されているカードと同じ名前を持つ呪文を唱えられない。
装備(3)


ブラッディボルト「やっぱりそうか・・・あれはローテーション後にパラダイスブレードに代わるデッキをコンセプトに開発され、装備クリーチャーを守る手段が無い欠点から非人道的ということで製作途中でクレームが入り闇に葬られた試作品。コードネーム『ミストルティン』」

黄泉「要はあの装備で殴ってくるってことでしょう。パラダイスブレードと違って高速設置もプロテクションも無いなら防ぐのは容易い!持ち手を潰してPWを並べて戦場を支配するだけ」

剣「《太陽の神、ヘリオッド/Heliod, God of the Sun》をキャスト」

黄泉「(白の神か、おそらくあの神が産むトークンが装備先。手札の《究極の価格/Ultimate Price》で装備先を潰せば問題ない」」

剣「《平地/Plains》をセット。キャスト・・・《正義の勇者ギデオン/Gideon, Champion of Justice》」

黄泉「なっ・・・」


Gideon, Champion of Justice / 正義の勇者ギデオン (2)(白)(白)
伝説のプレインズウォーカー — ギデオン(Gideon)
[+1]:対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーがコントロールするクリーチャー1体につき1個の忠誠(loyalty)カウンターを正義の勇者ギデオンの上に置く。
[0]:ターン終了時まで、正義の勇者ギデオンは彼の上に置かれた忠誠カウンターの数に等しいパワーとタフネスを持つ、人間(Human)・兵士(Soldier)クリーチャーになる。それは破壊不能を得る。彼はプレインズウォーカーでもある。このターン、彼に与えられるすべてのダメージを軽減する。
[-15]:他のすべてのパーマネントを追放する。

4


ブラッディボルト「そうか・・装備するクリーチャー自体が破壊されなければプロテクションの加護は不要。こいつはまずいぞぅ」

ホワイトブレス「やはり剣君は剣で殴るのが似合う。よくわからないコードネームなんかより『ゴッドブレード』の方がしっくりくるね」

黄泉「くっ、手札の《究極の価格/Ultimate Price》じゃギデオンを落とせないっ、《世界を目覚めさせる者、ニッサ/Nissa, Worldwaker》で土地をクリーチャーにしてターンエンド」

剣「《神送り/Godsend》を《正義の勇者ギデオン/Gideon, Champion of Justice》に装備して攻撃・・・ゴッドブレード」

黄泉「土地でブロック」

教団員C「4/4のデカブツが一瞬で消失した・・・なんて威力だ・・!」

教団員B「おまけにヘリオッドのトークンでPWに戻った時のギデオンへの攻撃が通らない。攻防において隙が無いだと・・・これが新時代の”ブレード”だというのか・・・!」

ブラッディボルト「追放されたクリーチャーはもう唱えられない・・・防戦は不利だぞどうする黄泉・・・・」

黄泉「・・・《ニクスの織り手/Nyx Weaver》でブロック」

数ターン経過

剣「《世界を目覚めさせる者、ニッサ/Nissa, Worldwaker》は落とした。次はお前だ・・・ゴッドブレード」

黄泉「(ブロック出来るクリーチャーも尽きた。これ以上土地を削るわけにもいかない)ライフで受けるっ・・・ぐううっ」

黄泉 ライフ12

ホワイトブレス「土地をブロックに回したのでPWを屠れるガラクには届かない。終わりのようですね」

剣「・・・ゴッドブレード」

黄泉「ぐああああっ!!」

黄泉 ライフ4

ブラッディボルト「これまでかっ・・・!」

黄泉「ふっ・・・どうやら決まったようね」

ホワイトブレス「・・・?」

剣「ぐっ・・・ぐああああああああっ」

教団員A「何だ!?剣の身体が崩壊を始めた!?」

黄泉「死人が蘇るなんてあってはならない。いくら伝説のプレイヤーとはいえ、そんな強力なデッキを駆って長時間身体が持つわけがない。確かに私じゃ彼に真に勝つことは出来ないけれど・・・”負けなければ生き残ることは出来る”。心が無いゾンビの身体が崩壊するターンを計算するなんて私には容易いこと」

ホワイトブレス「ぐっ・・・死神ィ・・・!」

剣「あ・・・・あ・・・・」ボロボロ

黄泉「今度こそ安らかに眠りなさい・・・」バタッ

剣「・・・ありがとう」

剣 消滅
黄泉 戦闘不能



魔血堕市

閃「うおおおおおおおお!!!30/30の《野蛮生まれのハイドラ/Savageborn Hydra》でアタック!!!」

ジョー・母牧「へへ・・・もうライフもフォグも残ってねえ・・・やるじゃねえか・・・」

ジョー・母牧 敗北

閃「ハァ・・・ハァ・・・ライフゲインと戦闘無効に特化したデッキ・・・なんて恐ろしいデッキだ・・・そうだ!あっちはどうなったんだ!?」

ナカジマ「緩浮は黄泉さんが守りきりました・・・我々の勝利です」

閃「そうか・・・良かった・・・よし、あとはシングルエリミネーションでホワイトブレスを倒すだけだ・・・!」

ホワイトブレス「剣君が負けたのは予想外だったけど、まぁ良いでしょう。シングルエリミネーションの優勝は私のものなのでね」

閃「ホワイトブレス!どういうことだ!」

謎のおっさん「残念ながらそういう感じになっちゃうなぁ」

閃「お前は・・・DCIのおっさん!」


The Finals シングルエリミネーション出場者

・ホワイトブレス
・イモリリン・イモンロー
・カスミガセキナガタ
・リーゼンツオーバードライブ
・ジョー・母牧
・剣(死亡)
・閃
・黄泉(戦闘不能)
・ミス・ゆるふわ(剣死亡により繰り上げ)




次回予告
戦艦襲撃の危機を乗り越え、Finalsの最終局面、シングルエリミネーションが始まった。
TOP8の大半を占めたホワイトブレス勢力を倒すため、閃の最後の戦いが始まる。
果たして世界を手に入れ願いを叶えるのはホワイトブレスか、閃か、それとも・・・
次回バトルギャザリンガ―閃第十七話『完全凍結!ホワイトブレスの野望』の巻!!来週も・・・レールガンが全てを貫く!!



https://warpworld.diarynote.jp/201908140206198673/
第十四話
http://warpworld.diarynote.jp/201702022133502863/

第八話までのダイジェスト
http://warpworld.diarynote.jp/201412270026399796/

ここ最近のあらすじ
ファイナルズで優勝し、世界を手中に収めんとするホワイトブレスと、その部下プロプレイヤーズ。
目的のために手段を問わないホワイトブレスの野望を阻止するため、決勝ラウンド「シングルエリミネーション」へと王手をかけた閃と黄泉だが、そんな二人をあざ笑うかのようにホワイトブレスから部下のビル占拠テロ予告を告げられた。
その頃、日本政府は法の抜け穴を突かれ米リカの武力介入を許してしまう。

第十五話『非常事態宣言!?戦禍の魔血堕市』の巻


ここは時の面影を残す街、神無側県魔血堕市近海、凍狂湾


教団員「イージス艦ベントールドより入電です」

ブラッディボルト「総理から話は聞いた。何故魔血堕へのミサイル攻撃なんて決めたぁ」

エドワード「我々は世界の秩序を守る義務がありマース。これ以上ホワイトブレスを泳がせておくわけにはいきまセーン。我が国の技術-HOT LIMIT-を盗まれた落ち度と教団への面子を立てて傍観していましたガ、そろそろ潮時デース。神無側付近の支部は戦艦を残してほぼ壊滅、ジェネシックパラダイスブレードを使用できる唯一の人間である剣はもういない。頼みのブレードチルドレン最後の一人、刃も大気圏でシグナルロスト。もはや教団に抑止力としての力は無いと国防総省-ヘキサゴン-は判断しマーシタ」

ブラッディボルト「くっ・・・」

エドワード「ミサイル攻撃を止められなくなったユーの“衰え”が何よりの証拠デース。ホワイトブレスは我々が止めマース。たとえどんな犠牲を払ってでもデース」

ブラッディボルト「だが・・・まだ魔血堕には希望がある」

エドワード「ほう?」

ブラッディボルト「シングルエリミネーションに残る可能性を持った、ホワイトブレスに抗える存在がまだ残っている・・・頼む」

エドワード「フッ、ユーがそんな態度をとるなんて・・・アムステルダムでの戦いでRPGを何発も受けながらも平気な顔でカードを引いていた時のユーからは想像も出来ませんネ。わかりまシタ。では、先程予告されたテロを阻止してみてくだサーイ。阻止できなければ米リカ合衆国は魔血堕へのミサイル攻撃を開始しマース」

プツッ

ブラッディボルト「ふぅ・・・というわけだぁ。実質的に魔血堕の運命はお前らに託されたってことだぁ」

ナカジマ「ホワイトブレスはこれを読んで予告をした・・・?」

閃「かもな。龍脈の一つである魔血堕を更地にされるのは奴としても好ましくない。つまりこの勝負、俺が勝ったほうがホワイトブレスからしたら都合がいいってことだ」

謎のトリマー「フッ、俺も舐められたものだ・・・もはやホワイトブレス様の目的は魔血堕ではなく世界そのもの。彼の高尚な目的の邪魔をする貴様と教団の連中に止めを刺すためにこの俺ジョー・母牧を差し向けたのさ・・・さぁ、俺の《ニクス毛の雄羊/Nyx-Fleece Ram》デッキの圧倒的ライフゲインの前に苦しむがいい!」

ナカジマ「ライフゲインデッキ・・・!はっ!閃君!」

閃「ああ、“そういうこと”かよ・・・!」

黄泉「ランデブーポイントにヘリをよこして!早く!閃!ここは任せたわ!」

ジョー・母牧「ククク・・・どうやら察したようだな。そう、俺に与えられた任務は“時間稼ぎ”。今回のターゲットは閃、貴様ではない・・・!」


一方その頃、凍狂湾

エドワード「ふむ、どうやら今回はブラッディボルトの言う希望が勝ちそうだな」

船員「船長!ソナーに謎の反応!」

エドワード「なんだと!?至急回避行動をとれ!」

船員「海中から高ギャザリングソウル反応!駄目です!間に合いません!」

同じく凍狂湾

ブラッディボルト「おいぃ、今の爆発はなんだ」

教団員「ベントールドが・・・何者かに攻撃されました」

ブラッディボルト「緩浮全速前進!ベントールドが沈む前に大至急救助へ迎えぃ!」

???「無駄だ・・・」

白い光がベントールドを切り裂く

教団員「ベントールド完全に沈黙・・・甲板に人影があります!・・・なっ!」

???「・・・」

ブラッディボルト「おい・・・そんなバカな・・・お前は・・・剣・・!?」


次回予告
ホワイトブレスが仕掛けた罠のターゲットは閃ではなく米リカと教団の戦艦だった。米リカの戦艦を沈め、教団の戦艦緩浮へ襲いかかるMTGプレイヤー。それはかつてギャザリングインフィニティと戦い世界を救った英雄、剣だった。
次回、バトルギャザリンガー閃第十六話『裏切り!?復活のブレード』の巻!!来週も・・・レールガンが全てを貫く!!

よくわかるMTGルールその15「ライフゲイン」
MTGでは基本的にライフを得るカードは弱いとされる。ライフを得ても時間稼ぎにしかならず、勝利に直結しないからだ。そこがわかるのが脱初心者への第一歩だ。
しかしそうやってライフをリソースにしまくるデッキを使っているときに限って真っ赤なデッキと当たったりするから、人生って何が起こるかわからないぞ!
ちなみにめぐすけさんは先日パウパーでライフ50点以上回復したのに普通に負けたよ!

続き
https://warpworld.diarynote.jp/201908131740439836/
漫画版バトルギャザリンガー刃-YAIBA-も絶賛休載中!
http://books.vipdoor.info/comic/ww4654

第十三話
http://warpworld.diarynote.jp/201605270458264422/

第八話までのダイジェスト
http://warpworld.diarynote.jp/201412270026399796/

第十四話『超絶火力!?神と呼ばれた存在』の巻

前回のあらすじ
主人公の出番は無かったのだ!


ワープワールド教団所属、重航空巡洋艦「緩浮(ゆるふわ)」

教団員「スポイラー接続成功!ターゲット捕捉!」

ブラッディボルト「準備は出来ているなぁ?」

閃「ああ、いつでも行けるぜ」

ブラッディボルト「今この艦は“別件”にエネルギーを回しているためマスドライバーが使用できない。故にぃ移動には俺の能力による投擲を使用するぅ。ちぃとばかし重力がキツイが気合で耐えろぅ」

閃「能力で吹っ飛ばされるのには慣れてるさ」

ブラッディボルト「フン、頼もしいことだぁ。さぁ・・・反撃開始だぁ!」


ここは神無き側の火薬庫、神無側県魔血堕市

台パン族のヒャッハーA「ぐああああああっ!!」

謎の武闘家「汚らわしき台パン族め・・・何人束になろうが、ワープワールド教団戦闘員ケンジロウがいる限り貴様らには死すら生ぬるい・・・」

台パン族のヒャッハーB「口だけは余裕ぶっこいているようだが見事なまでに四面楚歌だzぷぎゃああああああっ!!」

ケンジロウ「ギャザリング神拳『沫血消失(まっちろす)』。御託はいい・・・全員かかってこい・・・」

謎の議員「やれやれ・・・国民の皆様におかれましては所詮はただの珍走団・・・足止めにもなりませんね」

ケンジロウ「ほう、ザコとはギャザリングソウルが違うようだ・・・・どうやら貴様がここの親玉のようだな」

謎の政治家「総合的に考えて彼等の親玉になったことはございませんし、君は本戦参加者ではないようですが、このまま駒を徒に失うのも間抜けなので君はこの私、プロプレイヤーカスミガセキナガタが全力を挙げて対応させていただきます」

ケンジロウ「ほう、政治家がホワイトブレスの計画に絡んでいたか・・・」

カスミガセキナガタ「その件に関しましてはコメントを控えさせていただきますが、諸般の事情を鑑みて君という存在の危険性を真摯に受け止めてここでご退場してもらいます」

ケンジロウ「情報を隠匿したいようだが既に手遅れだ」

カスミガセキナガタ「・・・?」

ケンジロウ「ギャザリング神拳奥義『瀬流布素包囲羅亜(せるふすぽいらー)』。この状況は既に教団に筒抜けだ・・・」

カスミガセキナガタ「!?・・・こっ、個別の事案については答えを差し控えさせていただきまs――」

天井を突き破り閃がスーパーヒーロー着地で現れる

閃「よう、プロプレイヤー。会いたかったぜ」

カスミガセキナガタ「貴様っ・・・各方面に働きかけていたのかっ・・・・!た、対応を協議しっ・・・いや、二人ともご退場いただければ何も問題は無い!可及的速やかに・・・ブッ辞任(つぶ)す!」

ケンジロウ「周りのザコは任せてもらおう」

閃「あぁ、頼むぜ。さぁ、この前はよくもやってくれたな・・・行くぜ!」

閃 vs カスミガセキナガタ

閃「悪いが俺はもう負けるわけにはいかないんだ。《野蛮生まれのハイドラ/Savageborn Hydra》をキャスト。このままこいつで押し通す!」

カスミガセキナガタ「レールガンだか何だか知りませんが、私のデッキ『遺憾の威』はそんな野蛮なデッキに負けたりはしません。《門衛/Doorkeeper》キャストからの《メレティスの守護者/Guardians of Meletis》をキャスト!タフネス4と6の壁はそうそう崩れません」

閃「壁デッキか・・・政治家らしい尻でっかちなデッキだな」

カスミガセキナガタ「国を動かす我々は野蛮に攻める必要など無いのです。相手に付け入る隙を見せず、適切な措置を行い目的を遂行する・・・《アゾールの雄弁家/Azor’s Elocutors》をキャスト。殴らずして勝つこの快感・・・あなたにはわからないでしょうねぇ」


《アゾールの雄弁家/Azor’s Elocutors》
(3)(白/青)(白/青)
クリーチャー — 人間(Human) アドバイザー(Advisor)
あなたのアップキープの開始時に、アゾールの雄弁家の上に牛歩(filibuster)カウンターを1個置く。その後、アゾールの雄弁家の上に牛歩カウンターが5個以上置かれている場合、あなたはこのゲームに勝利する。
発生源1つがあなたにダメージを与えるたび、アゾールの雄弁家から牛歩カウンターを1個取り除く。
3/5


閃「アグロデッキの攻撃を壁軍団でシャットアウトし、5ターン耐えれば勝利ってことか。厄介なデッキだな」

カスミガセキナガタ「あなたのような正面突破のデッキからしたらまさに喫緊の課題のようなデッキでしょう!さぁ・・私はさらに壁を追加し勝利を確信いたしました。あなたの敗北についてはご理解いただきたい!そのハイドラでは間に合わないでしょう!ホワイトブレス様が出るまでもありませんでしたね!」

閃「ついに認めたな。まぁどうでもいい。俺は決めたんだ。この手でホワイトブレスを倒す。そして奴の計画を絶対に潰す。そのために立ちはだかる敵は全力で貫くってな・・・!もう出し惜しみはしねえ。」

カスミガセキナガタ「すでにお答えしている通り、あなたの弾は《火花の強兵/Spark Trooper》と《野蛮生まれのハイドラ/Savageborn Hydra》のみ。弾数制限があるボーライと回避能力の無いハイドラでは私の壁軍団は突破できないと言ったはずです!」

閃「弾の力が足りなければ発射口を強化すればいい。回避能力が無ければつければいい。いくぜレールガンの“神の力”・・・《狩猟の神、ナイレア/Nylea, God of the Hunt》をキャスト」

カスミガセキナガタ「ほう、“あなたも”神を使いますか。ですが今更トランプルを持ったところで既に私の壁軍団はあなたのハイドラのパワーの3倍程度の防御力を持っています。私は不退転の決意でこの“議会”を終わらせる覚悟なのです・・・!」

閃「3倍の防御力じゃあダメだ。全然足りないな。勝利に対する覚悟が足りてない。その程度の壁じゃ俺のレールガンは防げない・・・喰らいやがれ・・・最強の神の発射口(カタパルト)・・・第2の神《歓楽の神、ゼナゴス/Xenagos, God of Revels》!!」


《歓楽の神、ゼナゴス/Xenagos, God of Revels》(3)(赤)(緑)
伝説のクリーチャー エンチャント — 神(God)
破壊不能
あなたの赤と緑への信心が7未満であるかぎり、歓楽の神、ゼナゴスはクリーチャーではない。
あなたのターン中の戦闘の開始時に、あなたがコントロールする他のクリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで速攻を得るとともに+X/+Xの修整を受ける。Xはそのクリーチャーのパワーである。
6/5



カスミガセキナガタ「2体目の神だと!?!?」

閃「俺のレールガンは全てを貫く・・・ホワイトブレス相手には効果が薄くて使えず、身体への負担もデカいので使用は控えていたが、もうそんなこと言ってらんないよなぁ・・・終わりだ」

カスミガセキナガタ「二段攻撃を持つハイドラにトランプルがついてさらにパワーが倍だと!?そんな!?法と証拠に基づいて適切にやれば耐え・・・・!」

ケンジロウ「無駄だ・・・お前はもう・・・死んでいる」

カスミガセキナガタ「痛恨の極みいいいいいいいいいい!!!」

カスミガセキナガタ ライフ 0(辞任)

閃「これであと1勝」

ケンジロウ「こちらも片付いた。帰投すr――ん?何だこのモニターは」

謎のモニター越しの素肌ジャケット「僕に負けて少しは成長したようだねぇ」

閃「ホワイトブレス・・・!」

ホワイトブレス「専守防衛でいくかと思っていたけど、自らこちらの戦力を削ぎにくるとはねぇ。なかなかやるじゃないか」

ケンジロウ「こいつがホワイトブレス・・・」

ホワイトブレス「そうだ。あと1勝でシングルエリミネーションに残れるらしいねぇ。じゃあ最後の1勝のチャンスをあげよう。今から2日後に魔血堕のある建物を僕の部下が占拠するよ。当然プロプレイヤーだ。もしかしたら罪もない一般人に危害を加えるかもしれない。君がその人達を守るんだ。無事生き残れば君はシングルエリミネーションに残れる。失敗すれば君の命だけでなく余計な人の命まで奪われるかもしれないねぇ」

閃「貴様・・・!」

ホワイトブレス「燃えてきただろう?じゃあ健闘を祈ってるよー」(プツン)

ケンジロウ「狂ってやがる・・・だが画面越しでも奴の手強さはわかった。完全に奴の罠だがどうするんだ?」

閃「そんなもん関係ねえ。罠だろうがなんだろうが・・・行って止める以外に選択肢なんて無いんだよ」

ケンジロウ「フッ、流石ブレードチルドレンと死神が見込んだだけはある。俺も全力で手を貸そう」

閃「あぁ、これ以上奴の好きにはさせねえ!」


~凍狂都、首相官邸~

防衛省長官「総理、米リカのイージス艦ベントールドより入電です」

総理「きたか・・・私だ」

アメリケン「私はベントールド船長エドワードデース。プレジデントの命により、現在行われているファイナルズの参加者ホワイトブレスを我が国の脅威とみなし、攻撃対象としマース」

総理「そんな!我が国への戦争行為だ!」

エドワード「こちらの調査よると、ホワイトブレスは過去に名前を偽り我が国で複数の機関への潜入・情報奪取等を行っていることがわかりマーシタ。奴の能力も我が国が開発した戦闘スーツ『HOT LIMIT』の技術を応用したものデース。教団も手こずっている現状、これ以上奴を泳がせていくわけにはいかないデース。ではシーユー」

長官「総理。どうしましょう」

総理「ぬかった・・・魔血堕は凍狂と神無側との国境地帯。法的な整備がうやむやなため実質治外法権になっているところを利用されたか・・・」

長官「再び・・・魔血堕が火の海になるのか・・・」



次回予告

プロプレイヤーカスミガセキナガタを倒しシングルエリミネーションへ王手をかけた閃!そんな閃をあざ笑うかのようにホワイトブレスの罠が待ち受ける。さらに米リカの軍事介入!魔血堕の惨劇が・・・蘇る。次回バトルギャザリンガ―閃第十五話『非常事態宣言!?戦禍の魔血堕市』の巻!!来週も・・・レールガンが全てを貫く!!

よくわかるMTGルールその14「特殊勝利」
マジックザギャザリングにはライフを0にする以外にも様々な勝利が存在する。相手のライブラリーを0にしたり、特殊な勝利条件を持つカードを使用したりすることでゲームに勝利することが出来るぞ!ちなみにゲーム中に命を落としても敗北だが、メタが100周回った魔血堕のメタに揉まれたMTGプレイヤーに銃弾なんて効かないからよほど戦闘訓練を積まない限りマジックでもって倒した方が効果的だぞ!!



ギャザリング神拳の使い手ケンジロウについては単行本2巻を読もう!!!!買って読もう!!!

続き
http://warpworld.diarynote.jp/201807310416567495/
漫画版バトルギャザリンガー刃-YAIBA-
http://books.vipdoor.info/comic/ww4654

第十ニ話
http://warpworld.diarynote.jp/201604130456154180/

第八話までのダイジェスト
http://warpworld.diarynote.jp/201412270026399796/

第十三話『死屍累々!?血みどろのコントロール対決』の巻


前回のあらすじ

危険分子は徹底的に潰すマメな男はモテるのだ!



ここは傍らに死が笑う街、神無側県魔血堕市




ブラッディボルト「風が吹いてきやがった・・・嵐が来るぞぅ」

リーゼンツオーバードライブ「君には以前弟が世話になったそうだな。その借りは返すと言っては何だが、私はリーゼントをコイルのようにし周囲の電磁波を感知することができる。当然カードが放つ微弱な電磁波や、人間の思考まで手に取るようにわかる。だが今回それは使わない・・・1人のコントロールデッキ使いとして君と死合おうではないか」

黄泉「そんな余裕を見せて良いの?死ぬけど」

リーゼンツオーバードライブ「恩がある相手に超次元アドバンテージでもって勝利するのはリーゼンツ家の名に恥じる戦いだ。この状態が最もベストコンディションだと思って頂きたい」

黄泉「そんなフェアプレイ精神を持っているのにどうしてホワイトブレスなんかの手先になってしまったの・・・?」

リーゼンツオーバードライブ「この世に最も必要なのは支配だ。この世の全てがコントロールされれば、争いは無くなり、世界に平穏は訪れ、野蛮なビートダウンデッキは絶滅する。そんな理想を達成するために最強のプレイヤーであるホワイトブレス様に付いたまでのこと・・・」

黄泉「争いの無い世界ね・・・途中までは同意するわ。でも・・・人間を実験台にするような冷酷な人間・・・青使いなんかに世界平和がどうのと言う資格は・・・無い!」

リーゼンツオーバードライブ「君とはわかりあえると思ったのだが・・・残念だ」


黄泉 vs リーゼンツオーバードライブ


黄泉「沼セットから《強迫/Duress》。処刑台へ武器の持ち込みは禁止されている。まずはその手札-ぶき-を捨ててもらう。《軍勢の集結/Assemble the Legion》をディスカード」

リーゼンツオーバードライブ「ふむ。では《神聖なる泉/Hallowed Fountain》をタップインして私はターン終了だ」

閃「なんて静かな戦いなんだ・・・これがコントロール対決」

ナカジマ「コントロール対決はリソースの戦い。リーゼンツオーバードライブのデッキは恐らくカードを引くことでアドバンテージを得てフィニッシャーにつなぐトリコロールコントロール。対する黄泉さんは黒のハンデスと場持ちの良いクリーチャーで相手の勝ち手段を奪うゴルガリコントロール。リーゼンツオーバードライブが稼ぐハンドアドバンテージを、黄泉さんが押さえつけて殴り切れるかどうかという戦いです。貴重なフィニッシャーである《軍勢の集結/Assemble the Legion》を落とした分やや有利だと思うのですが・・・」

黄泉「(ゲームが始まってから奴は一向に動かない。手札には《拘留の宝球/Detention Sphere》が見えた。まずはそれを使わせる)《腐敗農場の骸骨/Rot Farm Skeleton》をキャスト」

ナカジマ「黄泉さんが先に動いた!腐敗農場の骸骨は戦場に出れば一気に有利に立てる!」

リーゼンツオーバードライブ「死神の誘いか・・・いいだろう。望み通り《拘留の宝球/Detention Sphere》で追放してもらおう」

黄泉「(ここまでは予定調和・・・あとは手札にあった“あの”カードの謎さえ解ければ・・・)ターンを終了する」

リーゼンツオーバードライブ「ではそろそろ行動を開始させてもらおう。《思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought》をキャスト。マイナス能力でカードを手に入れよう」

黄泉「カードは・・・これは!?」

・《血の墓所/Blood Crypt》
・《精神腐敗/Mind Rot》
or
・《予言/Divination》

閃「黒!?トリコロールコントロールではなく4色デッキだと!?」

ブラッディボルト「4つもの色を操るとはぁ・・・一筋縄ではいかないようだなぁ」

黄泉「(それよりも大事なのはソーサリーの多さ!奴の手札にあったもう一枚の《予言/Divination》の違和感はこれか!リーゼンツオーバードライブのデッキはカウンターを構える『受け』のデッキじゃない・・・!もっと前のめりな『攻め』のコントロール・・・!)予言を手札に加えなさい」

リーゼンツオーバードライブ「言ったでしょう。お互いにわかりあえると。相手の攻撃を耐えるだけがコントロールではないのだ」

黄泉「そうとわかれば色が揃う前に決着をつけるまでだ!《見えざる者、ヴラスカ/Vraska the Unseen》をキャスト!そのジェイスには死んでもらう」

ナカジマ「ジェイスを倒さないといけなくなってしまい相手の拘留の宝球をヴラスカで割るプランが崩れてしまいましたね」

リーゼンツオーバードライブ「どうやら目測を誤ったようだ。その隙は致命的だなぁ。では今度はこちらの番だ。《超音速のドラゴン/Hypersonic Dragon》をキャスト」

黄泉「なんですって!?そうか・・そういうことか・・・!」

リーゼンツオーバードライブ「その通り。相手のターンに動けないため敬遠されがちなソーサリー呪文を、このドラゴンでインスタントに変えることで強化する。それが私の『超音速コントロール』。おまけにこいつは速攻を持っている。厄介なヴラスカには沈んでもらおう」

黄泉「《予言/Divination》がインスタント2ドローに化けるのはまずい・・・!だが今なら相手はフルタップ!このドローで除去を引けば・・・チッ!ランドセットから《ニクスの織り手/Nyx Weaver》をキャストしてターン終了」

閃「まずいぞこれは」

リーゼンツオーバードライブ「どうやら『マウント』を取ったようだ。《超音速のドラゴン/Hypersonic Dragon》でアタック!さぁ、処刑台に向かうのはどちらかな?」

黄泉「ライフなんて1点あればいい・・・《強迫/Duress》をキャスト!《戦導者のらせん/Warleader’s Helix》を捨ててもらう」

リーゼンツオーバードライブ「ククク。冷静を装ってもライフを失うのは恐ろしいと見える。ではターン終了時に《予言/Divination》を2枚キャストしカードを4枚引かせてもらおう」

ナカジマ「このハンドアドバンテージ差どうすれば・・・!」


数ターン後


黄泉「ぐっ・・・」

リーゼンツオーバードライブ「その様子だと手札も芳しくないと見える。ここ数ターン引いたのはマナ加速とライフゲインばかり。どうやら死期が近いようだ。このドラゴンでじわじわと嬲り殺しにしてくれよう。《超音速のドラゴン/Hypersonic Dragon》でアタック」

黄泉「ぐううっ・・・」

黄泉 ライフ12

リーゼンツオーバードライブ「さぁ。そろそろ辞世の句を考えた方がいいだろう。死神を倒したら、次は閃。貴様の番だ」

黄泉「何勝った気でいるの・・・まだ私は負けていない!私のターン。ドロー!」

リーゼンツオーバードライブ「負けたのだよ君は・・・君が跳ねるのは首だが、私は容赦などしない。ドロー後に《ラクドスの復活/Rakdos’s Return》をX=5でキャスト!」

黄泉「ぐあああああああっ!!」

黄泉 ライフ7

ナカジマ「手札を全てふっ飛ばされた!?」

リーゼンツオーバードライブ「コントロール使いにとって手札は何より重い。さぁ、ターンを終了するといい」

黄泉「ふふ・・・どうやらマウントを取って油断したようね」

リーゼンツオーバードライブ「何!?」

黄泉「私の新型ゴルガリコントロール『墓荒し(トゥームレイダー)』は墓地と手札を区別しない。《ニクスの織り手/Nyx Weaver》を追放し墓地のカードを手札に加える!そしてそのままキャスト!喰らえ・・・《頂点捕食者、ガラク/Garruk, Apex Predator》!!!」

リーゼンツオーバードライブ「何だって!?」

黄泉「待っていた・・・勝利を確信し墓地の注目が薄れ、土地をフルタップする瞬間を!そのドラゴンはガラクの餌食になってもらう・・・!」

リーゼンツオーバードライブ「先導者のらせんを落としたのもガラクがやられないようにするためか・・・!だが対処法はある・・・!二枚目の《拘留の宝球/Detention Sphere》でガラクを封印するっ・・・!」

黄泉「無駄だ・・・もうお前の足は掴んだ・・・ギャザリングソウル開放・・・私のターン。ドローした二枚目の《見えざる者、ヴラスカ/Vraska the Unseen》をキャスト!ガラクは返してもらう!」

ブラッディボルト「ノールックドローキャスト-クイックドロウ-とはやるじゃねえか・・・」

リーゼンツオーバードライブ「PWが2体・・・どうやら最後まで勝利を諦めなかった君の方が一枚上手だったようだな」手札が足元に散らばる

ナカジマ「ほとんどが土地!?そうか・・・4色デッキを回すために土地が多く入っていたことが裏目にでて肝心のカードがほとんど手札に来なかったのか!」

黄泉「終わりだ・・・ヴラスカ奥義・・・さぁ、処刑の時間だ!!」

リーゼンツオーバードライブ「ぐあああああああああああ!!!!」

リーゼンツオーバードライブ 敗北


黄泉「か、勝った・・・」

閃「はは・・・すげえな」

ナカジマ「いける・・・この二人なら・・・!」

ブラッディボルト「よくやったぁ。さぁ、教団のヘリが到着した。傷を癒やすと良い・・・ん?あいつはどこへ行ったぁ・・・?」



謎の寿司屋「ぐああああああっ、俺の《ダスクマントルの予見者/Duskmantle Seer》コントロールがァッ・・・!こいつっ・・・早すぎ・・・る・・・」ガクッ

ミス・ゆるふわ「勝手にライフを減らしてくれるデッキを使ってくれて感謝しますの・・・これでさっき言っていた人数分は倒したはず・・・あとは本戦でもういちどDCIの奴を見つけて無理矢理《歪んだ世界/Warp World》を再録させてやる・・・」



その頃、グンマー国境地帯

謎の青年「やっと国境を超えた・・・頼む・・・間に合ってくれ・・・!」



次回予告

激しい消耗戦の末、強敵リーゼンツオーバードライブを倒した黄泉と閃!そんな二人を潰すためにホワイトブレス第三の刺客が襲いかかる!果たして二人はファイナルズ最終ラウンド『シングルエリミネーション』に残れるのか!?次回バトルギャザリンガ―閃第十四話『超絶火力!?神と呼ばれた存在』の巻!!来週も・・・レールガンが全てを貫く!!


よくわかるMTGルールその13「クイックドロウ」
ギャザリングソウルが極限まで高まった状態をスポーツ用語で「ゾーン」と呼ぶ。集中力が高められ、運命すらも味方する。その状態でカードを引くと自分が願ったカードを引くことができるため、カードを見ずとも何を引いたかがわかる。どんなピンチも主人公ならトップで解決できるのだ!

続き
https://warpworld.diarynote.jp/201702022133502863/
漫画版バトルギャザリンガー刃-YAIBA-
http://books.vipdoor.info/comic/ww4654

第十一話
http://warpworld.diarynote.jp/201512110427264637/

第八話までのダイジェスト
http://warpworld.diarynote.jp/201412270026399796/


第十ニ話『世界輪廻!?世界ギャザリング計画』の巻



前回のあらすじ

閃が負けフラグを回収したのだ!


ここは束縛の無限回廊、神無側県魔血堕市


ブラッディボルト「念のためブースターパックを持ってきて正解だったようだなぁ」

閃「ありがてえ・・・インクの香りでだいぶ楽になった」

ブラッディボルト「じき教団の医療班が来る。それまでは大人しくしていろぅ」

ミス・ゆるふわ「そんなことより、そろそろ話してくれません?例の話を」

ナカジマ「わかりました。僕が異変に気付いたのはGP夜孤破魔で父を失った時です」

黄泉「あなたも家族を・・・」



~GP夜孤破魔~


ナカジマ「父さん!脱出用ピッチングマシーンの準備できたよ!戦いに巻き込まれる前に逃げなきゃ!」

ナカジマ父「息子よ・・・これを受け取れ」

ナカジマ「今そんなことしてる場合じゃ・・・これは?」

ナカジマ父「これは代々ナカジマ家に伝わる本・・・『《野球のルールブック/Book of Yakiu』だ」

ナカジマ「ルールブック・・・?」

ナカジマ父「お前は賢い。その本を読み解けば『ある真実』に辿り着けるだろう。そしてその本を絶対に『奴ら』に渡してはいけない」

ナカジマ「奴ら?・・・奴らって・・・?」

バーン!

ナカジマ父「扉を破られたか・・・」

ナカジマ「何で凍狂の兵隊がこんなところまで!?」

ナカジマ父「あれは凍狂都の兵隊ではない。この戦争の混乱に乗じて邪魔者を消そうとしている連中・・・『DCI』だ」

ナカジマ「DCI・・・?」

ナカジマ父「その本に魔血堕学園の紹介状が入っている。そこにいる我々の仲間『野球部』がお前を匿ってくれるだろう。息子よ。お前だけはこの戦争を生き残り、真実を守りぬいてくれ・・・そしていつしか真の意味で野球部を復活させてくれ・・・それが我がナカジマ家の使命」

ナカジマ「父さん!?」

DCI戦闘員「見つけたぽよ『野球部員』」

ナカジマ父「逃げろ息子よ!」ポチッ

ナカジマ「父さああああん!!」バシュウウウウ



ナカジマ「そうして僕は魔血堕学園に潜伏している父さんの仲間に引き取られました。元々ギャザリングソウルが低かった僕は強力なMTGプレイヤー達から隠れるように生活し、父さんに渡された本をひたすら読み返しました。そこで『ある事』に気付いたのです」

閃「ある事?」

ナカジマ「その本には『野球』というスポーツのルールについて書かれていたのですが、どこにもMTGに関する記述が無かったのです」

黄泉「?」

ナカジマ「『全ての道はMTGに通ず』。ローマの諺です。この世に存在する文化は全てMTGを起源とするとされてきました。世界最古のルールブックである旧約聖書にもそう書かれていますし、日本でも源氏物語絵巻でドラフトをしている風景が書かれています」

ブラッディボルト「猿が突如地表に現れたデッキケース『モノリス』に触れたことで人間に進化したって説もあるくらいだからなぁ」

ナカジマ「そうなんです。ですがそのルールブックには『野球の起源はMTG』なんて一言も書かれていないのです」

閃「俺が知っている野球の起源は『MTGプレイヤーがゲーム中に偶然20面ダイスをペンで弾いたのが始まり』ってことになっているが違うのか?」

ナカジマ「ええ。僕も最初学校でそう習いました。でもその本には別の起源が書かれていたのです。きっかけはその『情報の相違』でした。僕はそこから人類の歴史について調べ、ある大きな疑問点にたどり着いたのです」

ブラッディボルト「・・・」

ナカジマ「その疑問点とは、人類が文化を持った時点では既にMTGが存在していたにも関わらずエキスパンションの数が少なすぎるということです。長い歴史で多くの災害、つまりギャザリングインフィニティが襲来して人類は敗北していますが、そのたびにローテーションが起きているはずなのにエキスパンション数があまりにも少ないのです。僕が把握しているのはアルファからテーロスまでですが、本来ならもっと多くのエキスパンションが出てもおかしくないはずです」

ミス・ゆるふわ「確かに《歪んだ世界/Warp World》の存在が確認されたのは『ラヴニカ~ギルドの都~』だけど、ワープワールド教自体は1000年以上前からありましたの」

ナカジマ「そうです。人類の歴史の根底にあるはずのMTGが、実は多くの矛盾を孕んでいたのです。そしてそのことに誰も気付かなかった」

黄泉「何者かに人類の歴史が改竄されているってこと・・・?それが『DCI』・・・?

ミス・ゆるふわ「《歪んだ世界/Warp World》がスタンダードから消えた原因を探っている際に時折『DCI』という組織の名前を目にしていたので、そいつらが《歪んだ世界/Warp World》をスタンダード落ちさせたと踏んでいましたが思っていた以上にスケールの大きいことをしているようですのね」

ナカジマ「はい。奴らは歴史の影に隠れて人類の歴史とMTGを無理やり結びつけて世界を裏から操っていたのです。そしてそれに気付いた人達を秘密裏に消していた。ある時は大統領を暗殺し、あるときはテロに見せかけ、ある時は戦争を起こして・・・」

ブラッディボルト「やはり我々の目論見通り、戦争の影にDCIがいたかぁ・・・」

閃「まさかGP夜孤破魔もDCIが引き起こしたっていうのか!?」

ナカジマ「確たる証拠はありません。ですが少なくとも歴史の真実を知る『野球部』の1人である僕の父は戦争のどさくさに紛れてDCIに消されました」

黄泉「DCIの調査をしていた仲間が消されたのも・・・」

ナカジマ「恐らく真実を知られまいとDCIに消されたのでしょう。とにかくMTGに関する大きな大会には全てDCIが関与しています。FNMも、GPも、そしてファイナルズも」

ブラッディボルト「ちょっと待てぃ。ってことは今起きているファイナルズもDCIが絡んでいるってことかぁ?!ファイナルズは自然現象じゃないってのかぁ!?」

ナカジマ「具体的な関連性はわかりませんが、先ほど述べた世界の矛盾を隠すためにファイナルズを開催し世界の王を決めるのにDCIが絡んでいる可能性は非常に高いでしょう。ファイナルズは世界の王を決める大会。DCIにとって都合の良い王を擁立すれば世界はDCIが掌握したようなものです」

閃「MTGを使って世界を裏で支配しているのがDCI・・・そしてファイナルズはDCIが世界を支配し続けるための延命治療」

ナカジマ「その可能性が――」

謎のおっさん「それはちょっと違うぽよ」

ブラッディボルト「お前はぁ・・・異凍!?」

異凍「『世界の均衡を保ち、ファイナルズを遂行する』。それが世界の監視者、我々DCIの目的『ギャザリング計画』ぽよ。ファイナルズを運営しているのが我々というのは間違っていないけど、王は純粋に一番強いMTGプレイヤーが選ばれるぽよ」

黄泉「いつの間に!?」

ブラッディボルト「GCCが崩壊して姿を消したと思っていたが、それがお前の正体だとはなぁ」

異凍「ジャッジのままだと世界の真実を究明するためには些か窮屈だっただけぽよ。MTGについて研究をしていたら、『世界をMTGで支配することで力の暴走を防ぎ、ファイナルズでもって人類史を定期的にリセットし進化を抑制することで世界平和を保つ』という崇高な目的を持つこの組織にたどり着いたんだぽよ」

ナカジマ「世界平和だと!?僕の父を殺しておいて何が世界平和だっ・・・!」

異凍「世の中には知らなければ円滑に進むこともあるぽよ。知りすぎた者達を消すことは平和維持のための致し方ない犠牲(コラテラル・ダメージ)ぽよ」

ナカジマ「なんだと・・・」

ミス・ゆるふわ「ふむ。何だかよくわかりませんが、メガネに色々聞くよりこいつを捕まえて色々吐かせた方が効率が良いと思いますの」

ブラッディボルト「名案だ」ズゥゥン

異凍「無駄ぽよ。我々DCIは“ルール外の存在”ぽよ。超次元ギャザリンガーの能力は全てMTG上の行動の応用、試合の延長に過ぎない。“DCIナンバーを持たない”我々に超次元ギャザリンガーの能力は効かないぽよ」

ブラッディボルト「DCIナンバーを持っていない!?そんな人間が存在するのか!?」

異凍「本当ならそこまで知ってしまったお前らには消えてもらう予定だったけど、その必要も無さそうなので今回は見逃してやるぽよ」

黄泉「どういうことだ」

異凍「ここでお前らを消さなくても結果は変わらない。世界について知りたければファイナルズを生き残ればいいぽよ。まぁ優勝はアイツだろうけど・・・バイバーイ☆」

閃「消えた」

ナカジマ「何はともあれ助かりました。世界の真実を知ってしまった以上奴らの思い通りにさせるわけにはいきません。何としてもファイナルズを勝ち残り奴らの野望を阻止しましょう」

ミス・ゆるふわ「結局奴らの具体的な目的はわかってないですけど」

閃「ナカジマの期待には応えてやりたいが、俺はもう既にホワイトブレスに負けている。残念ながらリタイアだ・・・」

ナカジマ「何を言っているんですか。まだ終わっていませんよ」

閃「何?」

ナカジマ「競技レベルが『競技(致死)』の試合だと負けたショックで命を落とすプレイヤーがほとんどなのであまり知られていませんが、実はこの大会は1回負けただけではリタイアしないのです。本戦参加のプレイヤーの中でバトルを行い、上位8名が最終ラウンド『シングルエリミネーション』に進めるのです。その目安は『4勝1敗』。既に閃君はイモリリン・イモンローを倒してます。あと2勝すればいいんです」

閃「そうか、まだ可能性は残されているんだな。よし。やってやるよ。きっとその先に“奴”もいるだろうしな・・・ん?2勝?数が合わないぞ」

ナカジマ「先述の通り僕のギャザリングソウルでは本戦を勝ち残ることはできません。なので閃君と黄泉さんに勝ちを譲ります。これで閃君は2勝したことになります」

ブラッディボルト「ほう、古のテクニック『トス』を知っているとはな」

黄泉「いいの・・・?」

閃「ちょっと待ってくれ。いくらなんでも俺を買いかぶり過ぎじゃないか?何を基準にそこまでするんだ?野球部復活はお前の悲願だろう?」

ナカジマ「転校初日に閃君に襲いかかってきた男がいたでしょう?」

閃「ああ、ギャザリング番長・・・『裸足野弦ヒロシマ』だったっけか」

ナカジマ「あれは僕です。魔血堕学園に訪れた転校生の腕前を測るべく僕が変装している仮の姿です」

閃「なんてこった」

ナカジマ「閃君とのバトルで僕は君に可能性を感じた。君の熱いギャザリングソウルと、“あのカード”に!」

黄泉「あのカード?」

閃「あのカードは確かに強力だが、ホワイトブレスのデッキには無意味だ。今のままでは奴を倒すのは難しい」

ナカジマ「あまり時間はありません。ホワイトブレスのデッキに勝てるように閃君のデッキを強化する必要があります」

ブラッディボルト「ホワイトブレスが強奪した『ホワイトアウト』は確かに強力だがぁ、お前に託した『レールガン』も教団が開発した強力なデッキだぁ・・・相性差を覆す可能性は十分にあるぅ」

閃「そうだな・・・わかった。お前からのトスありがたくいただくぜ。世界がどうなっているとかは今は関係ない。俺が優勝するっていう目的は変わらないしな」

ナカジマ「しかしまずは傷を治しましょう。僕の勘が正しければホワイトブレスは――」

謎のリーゼント「ふむ。流石野球部・・・良い勘をしている」

閃「敵!?もう!?」

ナカジマ「やはり・・・ホワイトブレスはイモリリン・イモンローを従えていた。きっと複数人プロプレイヤークラスの部下がいるはず。そしてその部下達をシングルエリミネーションに進ませれば楽に王になれる。だからシングルエリミネーションに進む可能性のあるプレイヤーは部下を使って真っ先に潰そうとするはずなんです・・・!」

謎のリーゼント「ご名答。私の名はリーゼンツオーバードライブ。我が主ホワイトブレス様を世界の王にするために貴様らはここで脱落してもらう」

閃「上等だ・・・こんな所で終わる気は無いぜ!」

黄泉「そうね。せっかくここまできたんだもの。ナカジマも言っている通りまずは傷を癒しなさい」

閃「え?」

黄泉「コントロール使いの名家、リーゼンツ家の嫡男リーゼンツオーバードライブ。私が相手だ」

リーゼンツオーバードライブ「教団の死神か・・・相手にとって不足なし。いくぞ・・・!」


黄泉 vs リーゼンツオーバードライブ


次回予告

ホワイトブレスに敗れ、世界の真実とDCIの存在を知った閃はナカジマのトスを受け再び立ち上がる!そんな彼等を潰すべくやってきたホワイトブレスの刺客リーゼンツオーバードライブに黄泉が挑む!果たして閃と黄泉はこの戦いを生き残りシングルエリミネーションに残れるのか!?次回バトルギャザリンガ―閃第十三話『死屍累々!?血みどろのコントロール対決』の巻!!来週も・・・レールガンが全てを貫く!!


よくわかるMTGルールその12「トス」
MTGで勝負をつけず、相手に勝ちを譲る行為を「トス」と呼ぶ。ゲームの敗北=死であるMTGの世界ではあまり起き得ない事象であるためその存在を知るものは少ない。また現実でもこの手の問題は後々揉めたりして色々めんどくさいことになるので男なら黙ってMTGで勝負をつけよう。


十三話
http://warpworld.diarynote.jp/201605270458264422/
漫画版バトルギャザリンガー刃-YAIBA-
http://books.vipdoor.info/comic/ww4654

第十話
http://warpworld.diarynote.jp/201507152119444285/

第八話までのダイジェスト
http://warpworld.diarynote.jp/201412270026399796/


第十一話『氷結!?凍えそうな季節に君は』の巻


前回のあらすじ

五ヶ月間更新してなかったら本当に凍えそうな季節になったのだ!


ここは孤独な羽を曝して君だけの羽ばたきを見せる街、神無側県魔血堕市


ホワイトブレス「久しぶり閃君!元気にしてたかい?」

閃「ホワイトブレス!!!やっと会えた・・・今度こそ・・・お前を倒す!!!」

黄泉「知り合い?」

閃「ああ、こいつはGP夜孤破魔で俺の仲間を見殺しにした裏切り者だ!」

ホワイトブレス「裏切り者とは心外だなぁ。ボクは最初からあの新兵器を手に入れるために軍に入って小隊長になったというのに。むしろあそこで君がしぶとくて全滅してくれなかった方が裏切りだと思うけどねぇ」

閃「ふざけやがって・・・!」

黄泉「(いつも冷静な閃がここまで怒るなんて・・・)落ち着いて。何があったかは知らないけど凄まじいギャザリングソウルを持っているのはわかる。怒りに身を任せて勝てる相手じゃない」

閃「もう氷技で逃げようったってそうはいかねえぞ・・・見殺しにされた仲間の仇ここで討たせてもらう!!!」

ホワイトブレス「逃げる?尽く君は的外れなことを言うねぇ・・・」パチン

閃「気をつけろ!こいつは氷を操るぞ!!」

黄泉「周りが一瞬で氷に覆われた!?」

ホワイトブレス「君達は僕のデッキの調整に付き合ってもらう。ボクが『逃げる』んじゃない。君達を『逃がさない』んだ」

閃「望むところだ!!!」

黄泉「(これはまずい・・・!)」


閃 vs ホワイトブレス


ホワイトブレス「イモリリン・イモンローのおかげで良いデータが取れた。《平地/Plains》セットから《ドライアドの闘士/Dryad Militant》をプレイ」

閃「お前まだ他のMTGプレイヤーを実験台にしているのか・・・!だがそんな2/1で何が出来る!俺のレールガンで一撃で葬ってやる」

ホワイトブレス「レールガン?ああ、あの出来損ないのデッキか。まだあのデッキを使っていたんだねぇ」

閃「何!?」

ホワイトブレス「最強の色である青を使っていないデッキなんて使っちゃ駄目だよ。よし。宣言しよう。《島/Island》セット。君は何も出来ずにこの《ドライアドの闘士/Dryad Militant》に殴られて負ける。《ドライアドの闘士/Dryad Militant》でアタック」

閃 ライフ18

閃「あれから俺だって強くなったんだ!お前の思い通りなると思ったら大間違いだ!《火花の強兵/Spark Trooper》をキャスト!正面からの殴り合いなら負けねえ!アタック!」

ホワイトブレス「正面から殴り合うなんて一言も言ってないんだけどなぁ。そんな物騒なクリーチャーに殴られたら堪ったもんじゃない。《霜のブレス/Frost Breath》で凍ってもらおう」

閃「何!?」

ホワイトブレス「イモンローの時は手札に戻っていたから《火花の強兵/Spark Trooper》を何発も撃てたかもしれないけど、今度はそうはいかない。兵士の寿命は短い。その兵士には無駄死にしてもらおう」

黄泉「1ターンしか生きられない《火花の強兵/Spark Trooper》の弱点を的確に突かれた・・・こいつ・・・強い!」

閃「だったらこいつはどうだ!《野蛮生まれのハイドラ/Savageborn Hydra》X=2!こいつならちょっとやそっと足止め喰らったところで関係無いぜ!!」

ホワイトブレス「なるほど。では《霜のオオヤマネコ/Frost Lynx》で凍ってもらって、その間に引き続き《ドライアドの闘士/Dryad Militant》でアタックだ」

閃 ライフ 12

閃「ぐうっ・・・だが凍っている間にもハイドラは成長する!さらに《群れの統率者アジャニ/Ajani, Caller of the Pride》で成長させるぜ!!」

ホワイトブレス「いくら一撃必殺の威力を持っていても攻撃に利用できないと意味が無いんだよなぁ。《リーヴの空騎士/Lyev Skyknight》で留置したのでもう1ターン大人しくしてもらおう。さらに《タッサの二叉槍/Bident of Thassa》をキャスト。手札を補充し閃君のクリーチャーを永遠に凍らせ続けよう。アタック」

閃「ぐああああああ!!」

閃 ライフ 8

黄泉「閃が手も足も出ないですって・・・!?」

ホワイトブレス「そろそろ気付いたかな?いくら強大な力を持っていようがボクの全てを受け流す最強のデッキ『ホワイトアウト』の前では無意味なのさ。じゃあボクはこのデッキでファイナルズを制して世界をもらうから、君はここで脱落してもらおう。サヨナラ」

閃「ぐああああああああああああああああ!!!」

閃 ライフ 0

黄泉「閃!!!!」

ホワイトブレス「他人の心配をしている場合かな?君も確か本戦参加者だよね?しかも厄介なワープワールド教団の人間・・・ここで君も消えてもらおう」

黄泉「(コントロールデッキの私のデッキなら閃ほどは不利にならないにしても、奴はまだ何か武器を隠している・・・ここで全滅は危険過ぎる・・・!)」

突如氷の壁が崩れる

ブラッディボルト「怪我人に力仕事をさせるとはなぁ・・・」

ナカジマ「無事ですか!!」

黄泉「ナカジマ!?それにブラッディボルトも!?」

ホワイトブレス「邪魔が入ったようだねぇ、まぁよくわからないメガネと怪我人くらい全員まとめて・・・」

ミス・ゆるふわ「・・・」

ホワイトブレス「へぇ、どうやったかわからないけど教団の裏切り者を上手く手の内に加えたようだねぇ」

ミス・ゆるふわ「青使い特有の嫌な臭いがしますの・・・」

ホワイトブレス「流石にあんた込みで戦うのは骨が折れる。今日の所は引こうかな」

黄泉「消えた!?」

ナカジマ「冷気で光を反射させて姿を眩ませただけです」

ミス・ゆるふわ「わたくしの真似事を・・・」

ブラッディボルト「周囲の空間を押しつぶせば捕捉は可能だが・・・」

ナカジマ「閃君の手当が先です!」

閃「すまねえ・・・負けちまった・・・ぐはっ」

ナカジマ「いつだって冷静な閃君があんなに興奮したらただでさえ相性最悪なのに勝てるハズありません」

黄泉「ちょっと待って。ナカジマ。どうしてあなたはここの状況はおろか奴の能力や閃の戦いまで知っているの?どうしてブラッディボルト達を助けに呼べたの?」

ナカジマ「こんな事もあろうかと閃君の服に発信機をつけさせてもらいました。盗聴器もね」

ブラッディボルト「俺はこいつに閃と黄泉がピンチだと連絡を受けてなぁ」

ミス・ゆるふわ「わたくしはここに来ればDCIについての情報を提供すると言われて」

黄泉「ナカジマ・・・あなた何者なの・・・?」

閃「確かに・・・お前は過去にも俺を乱数調整で救ってくれたよな・・・」

ナカジマ「そろそろ話してもいいかもしれません。ボクはナカジマ。DCIによって時代の闇に葬り去られた幻の部活『野球部員』の生き残りです」

ブラッディボルト「野球部員・・・だとぅ?」

ナカジマ「お話しましょう・・・このファイナルズの本当の目的、DCIの正体を・・・」



次回予告

かつての仲間を見殺しにした憎き敵ホワイトブレスに手も足も出なかった閃!!全滅の危機を救ったのは姿を眩ましたナカジマだった!!謎の存在『野球部員』を名乗る彼の口から遂に謎の組織『DCI』の全貌が明かされる!次回バトルギャザリンガ―閃第十ニ話『世界輪廻!?世界ギャザリング計画』の巻!!来週も・・・レールガンが全てを貫く!!


よくわかるMTGルールその11「クロック」
継続的なダメージを与える要素を「クロック」と呼ぶぞ!序盤に軽量のクロックを召喚し、その後除去やカウンターで相手を妨害しその間に相手を倒すデッキのことを「クロックパーミッション」と呼ぶが、カウンターでクロックを守るクロックパーミッションを使うことは現在戦争国際法で禁止されているから今すぐ自宅にあるカウンター呪文に関するカードは焼き払おう!!!!


続き
http://warpworld.diarynote.jp/201604130456154180/
漫画版バトルギャザリンガー刃-YAIBA-
http://books.vipdoor.info/comic/ww4654

STORIE版バトルギャザリンガー剣-TSURUGI-
http://storie.jp/user/works/view/7589


第九話
http://warpworld.diarynote.jp/201501220624037501/

第八話までのダイジェスト
http://warpworld.diarynote.jp/201412270026399796/

第十話『絶望!?GP夜孤破魔防衛戦』の巻

前回のあらすじ

ヤバイ敵が出たのだ!


ここは災いの渦中、神無側県魔血堕市 時代はGP夜孤破魔

揺れるトラックの中

青年「・・・」

ミラー「もうすぐ凍狂都と神無側県の国境地帯魔血堕に入る。各自デッキの再確認をしてくれ」

リチャード「へっ、ミラー大尉も冗談キツイぜぇ・・・こんなデッキで再確認もクソもないぜ」

マイケル「やめろリチャード」

リチャード「つってもよぉ・・・いくら物資が無いっつってもエントリーセットを渡されてこれで戦えっつーのは無茶があるだろうよう。しかも大尉を除けば俺達四人全員同じ色だ。あれか?このトラックは棺桶か?」

エイドリアン「俺達生きて帰れるのかなぁ・・・」

ミラー「大丈夫さ。我々の任務はワープワールド教団から渡されたこのジュラルミンケースを極秘に夜孤破魔市まで運ぶこと。この情報は凍狂にはバレてない。強力なデッキを4人分も用意してシングルカードを値動きさせてしまっては敵に気づかれかねない。だからエントリーセットなんだよ。わかってくれ。敵に見つからなければ戦闘になることなんてないんだ」

マイケル「だそうだ・・・大丈夫。俺達なら上手くやれるさ。なぁ閃」

青年「ああ、そうだな・・・」

突如揺れるトラック

リチャード「何があった!?」

運転手「てっ、敵襲だあああああっ!ぐああああああっ!!」

マイケル「くっ、運転手が殺られたっ・・・崖に突っ込むぞ!!掴まれっ!!」



閃「くっ・・・みんな無事か!?」

マイケル「ああ・・・なんとかな・・・」

エイドリアン「ちくしょうっ・・・全然安全じゃないじゃないか・・・」

リチャード「まだ安心するのは早えぞ・・・敵さんのお出ましだぜ・・・クソッ!」

謎のマッスル「俺の名はヒートテックパンツァー・・・貴様らが持っている教団が開発した新兵器・・・渡してもらおうか・・・」

閃「うおおおおおおおおお!!!」バババババ

ヒートテックパンツァー「迷わず発砲か。大した度胸だ。だがそんなものでは俺は倒せんなぁ」

閃「弾が効かない!?気をつけろ!!こいつMTGプレイヤーだ!!みんな逃げr――」

ヒートテックパンツァー「自分より仲間を心配するか。気に入った。殺すのは最後にしてやる」フワッ

閃「うおっ!ぐああああああああ!!!」

マイケル「閃!!!!!こいつ手を振れずに何十メートルも閃を吹き飛ばしやがった!?生身でトラックを止めたのもこれかっ!!」

リチャード「どうやら逃げても無駄なようだな・・・」

ヒートテックパンツァー「さて、仲間を呼ばれる前にさっさと皆殺しにして新兵器を奪うとするか」



閃「くっ、かなり遠くまで飛ばされてしまった。なんださっきのは!?あれが噂に聞く『超次元ギャザリンガー』って奴なのか!?だったら尚の事こんなエントリーデッキじゃ太刀打ちできねぇぞ!・・・みんな無事k――」

エイドリアン「ぐああああああああああ!!!」

閃「エイドリアアァァァン!!」

リチャード「馬鹿野郎・・・なんで戻ってきやがった・・・ガクッ」

閃「リチャード!!」

ヒートテックパンツァー「ククク。お前なら戻ってくると思っていたぞ。さぁ、お前で最後だ!」

閃「(最後?ミラー大尉は?)くっ・・・やるしか無いのか!」

マイケル「待て閃」

閃「マイケル!良かった生きてたのか!」

マイケル「このまま行っても犬死にするだけだ」

閃「そんなこと言ったって今は戦うしか!そうだ。ミラー大尉は!?大尉と共に3:1ならあるいはっ!」

マイケル「奴は逃げたよ。それができたらとっくに姿を現してるさ」

閃「なんてこった・・・じゃあやっぱり俺達d――これはエイドリアンとリチャードと・・・あんたのデッキ!?」

マイケル「4人全員が同じ色のエントリーデッキだったのは不幸中の幸いだったな。閃よ。エントリーデッキでも4つ合体させれば少しはまともなデッキが組めるだろうよ」

閃「そうか!だがデッキを組む時間が無い。俺が囮になって逃げまわって時間を稼ぐからあんたが!」

マイケル「いいや、お前がデッキを組むんだ。あいにくさっきの落下で怪我をしてしまった。お前が適任だ。俺が先に奴に戦いを挑んで時間を稼ぐ」

閃「そんな・・・そんなことしたらあんたが・・・というかデッキが無いじゃないか!」

マイケル「お前に1ついいことを教えてやろう・・・『基本土地だけでもデッキは組める』んだ。さぁ、さっさとデッキを組むんだ」

閃「マイケル・・・すまねえっ・・・」

ヒートテックパンツァー「何をごちゃごちゃと・・・そっちから来ないならこちらからいくぞ!」

マイケル「俺が相手だ筋肉野郎!!『マグロブルーのマイケル』の力をとくと拝むがいい!!」

閃「マイケル・・・っ!」



ヒートテックパンツァー「フン!結局死ぬまで土地しか置かなかったようだな・・・あの島を動かす素振りは演技だったのか。おかげで倒すのに時間が掛かってしまった。さぁ、最後はお前だ!」

閃「エイドリアン。リチャード。マイケル。見ててくれ・・・こいつは俺が・・・倒す!」

閃 vs ヒートテックパンツァー

ヒートテックパンツァー「いくぜ!《東屋のエルフ/Arbor Elf》をキャストしてターンエンド!」

閃「山セットからの《霊炎/Geistflame》!でマナクリを除去るぜ!」

ヒートテックパンツァー「ほう!さっきまでのザコよりは良い引きをするじゃねえか!だがその運もいつまで続くかな!?《深夜の出没/Midnight Haunting》で頭数を増やすぜ!」

閃「《グール呼びの鈴/Ghoulcaller’s Bell》を起動し墓地を肥やす!さらに追加の《グール呼びの鈴/Ghoulcaller’s Bell》!」

ヒートテックパンツァー「ライブラリーアウトでも狙うつもりか?だがその前に《月桂樹の古老/Elder of Laurels》の圧倒的パワーで轢き殺してやろう!」

閃「先程の勝負見させてもらった。お前のデッキはトークンとマナクリーチャーをばら撒いて巨大化した《月桂樹の古老/Elder of Laurels》で圧殺するデッキ。そして俺達が配られたエントリーセット『不気味な猛攻』にタフネス3以上を焼けるまともな除去は《収穫の火/Harvest Pyre》1枚だけ!そして墓地を能動的に増やせる《グール呼びの鈴/Ghoulcaller’s Bell》も1枚。当然それらのカードを引くのは困難。だが俺達4人が力を合わせれば・・・ドロー!」

ヒートテックパンツァー「!?」

閃「確率は4倍!喰らえ!墓地をコストに《収穫の火/Harvest Pyre》!」

ヒートテックパンツァー「ぬおおっ!俺の《月桂樹の古老/Elder of Laurels》がっ!!」

閃「さらに先ほど墓地に落ちた《轟く激震/Rolling Temblor》をフラッシュバック!トークンを一掃するぜ!」

ヒートテックパンツァー「何だと!?こいつ・・・この短時間で即席のデッキを作りやがったのか!?仕方ねえ!覇アアアアア!!」ズン!!

閃「デッキが突然重くなってドローが出来ない!?・・・フッ、だが少し能力を使うのが遅かったな。《燃え立つ復讐/Burning Vengeance》をキャスト!もう手札は必要ない!墓地のフラッシュバック能力を持つカードを片っ端から唱えるぜ!!オラアアアアアアアア!!!」

ヒートテックパンツァー「なんだってええええ!?ぐああああああああああ!!!」

ヒートテックパンツァー ライフ0

閃「みんな・・・仇は討ったぞ・・・」

ミラー「ほう。やるじゃないか閃君」

閃「ミラー大尉!?あんた今までどこに!?」

ミラー「どこってトラックの中に隠れていたのさ。ヒートテックパンツァーの狙いはトラックの中にあるこのジュラルミンケースだ。奴がトラックを破壊することは無いからねぇ」

閃「ちょっと待て・・・あんた何を言っているんだ・・・?」

ミラー「本当はヒートテックパンツァーに君達を倒させて、目撃者がいなくなったところで逃げたヒートテックパンツァーを倒してこのケースを奪うつもりだったんだけどまさか負けてしまうとはねぇ。せっかく情報を流しただけでなく弱いエントリーセットを配備させたのに使えないなぁ」

閃「じゃあ・・・あいつがこの任務を知っていたのは・・・」

ミラー「そうさ。ボクが仕組んだものだ。このジュラルミンケースに入ってる教団の新兵器をボクのものにするためにね。『ヒートテックパンツァーによって部隊は壊滅。新兵器は強奪され、ミラー大尉は逃走した彼の超能力によって殺害され姿さえ残っていない』。その計画が君のせいで失敗だ」

閃「俺達を利用したっていうのか!!ミラー!!」

ミラー「その『ミラー』っていう偽名ももう必要ないねぇ。この軍服も邪魔だ。ジャケット以外脱いでしまおう」

謎の素肌ジャケット「ふう。改めて、ボクの名はホワイトブレス。じゃあこのケースの中身はもらっていくよ」

閃「そうはさせるか!お前はここで止め――ぐっ」

ホワイトブレス「無理しなくていいよ、君は既にヒートテックパンツァーによって何10メートルも吹っ飛ばされた上で超次元ギャザリンガーと戦ったんだ。もう立っているのがやっとだろう?」

閃「うるせえ!お前だけは絶対に許さねえ!」

ホワイトブレス「その身体で向かってくるか・・・ふむ」パチン

閃「な!?地面が凍って動けない!?」

ホワイトブレス「裸にジャケットとマフラーを巻くことで待機中の温度差により周りの空気を凍らせた。これがボクの能力。今の君を倒すのは造作無いけど、そろそろ増援が到着する頃だから逃げないと。君のせいでボクは国際指名手配犯になってしまったよやれやれ」

閃「待て!!」

ホワイトブレス「ん?ケースの中にデッキが2つ?1つはボクが欲しいものだけど・・・レールなんとか?こっちは試作品か。じゃあ頑張ったご褒美にこれは君にあげよう。しばらく凍っていてくれたまえ。じゃあねぇ」ポイ

閃「クソッ!!動けねえ・・・」

数十分後

刃「酷い有り様だな・・・全滅か?ん?おい!大丈夫か!」

閃「・・・」

輸送ヘリ

刃「超次元ギャザリンガー相手にエントリーセットで戦うとは大した奴だぜ」

閃「だが結局任務は失敗。仲間は救えなかった」

刃「ああ、それはお前が弱いからだ。だから守れなかった」

閃「・・・」

刃「そんなお前に良い話がある。このヘリは神無側を離れ永世中立国『血刃』に向かっている。そこから空港を経由してグンマーの紛争地帯への武力介入を行う。その傭兵を今募っているところだ。恐らく今の魔血堕以上の過酷な地だ。そこで生き残って力をつけてみたらどうだ?ようやく『ブレード』の調整が終わった。魔血堕の戦争は俺達がすぐ終わらせる。好きな方を選べ。このまま魔血堕に残るかグンマーに行くかだ」

閃「・・・グンマーに連れてってくれ」

刃「分かった。俺から話をつけておこう。そんでそのお前がもってるデッキだが、それは教団の試作品の1つだ。先ほど事情を聞いた皮裂支部長がお前にそのデッキをやると言っていた。そのデッキで力をつけて魔血堕に戻ってこい。それまでに魔血堕の戦争は俺達が終わらせてやる」

閃「ああ。必ず帰ってくる。そしていつか俺達を裏切ったホワイトブレスを倒す!」


――そして現在

ホワイトブレス「久しぶり閃君!元気にしてたかい?」

閃「ホワイトブレス!!!やっと会えた・・・今度こそ・・・お前を倒す!!!」


次回予告

遂に明かされた閃の過去!!そしてGP夜孤破魔での因縁の相手、超次元ギャザリンガーホワイトブレスと対峙した彼は仲間の仇を討てるのか!?激昂の閃と不敵な笑みを浮かべるホワイトブレスの戦いの火蓋が切って落とされる!次回バトルギャザリンガ―閃第十一話『氷結!?凍えそうな季節に君は』の巻!!来週も・・・レールガンが全てを貫く!!


よくわかるMTGルールその10「エントリーセット」
カスレア2枚とどうでもいいカードが58枚、そしてブースターパックが入ってる初心者向けのセットだ!どう考えても大会に持ち込むには向かないが、初心者にとってはマジックに触れる大事な最初の一歩だ!そのクッソ弱いデッキを使って試行錯誤する期間はきっといつか何かの役に立つぞ!

続き
http://warpworld.diarynote.jp/201512110427264637/
第八話
http://warpworld.diarynote.jp/201408281331209905/

第八話までのダイジェスト
http://warpworld.diarynote.jp/201412270026399796/


第九話『超培養!?プロプレイヤー襲来!!』の巻


前回のあらすじ
なんだかんだで予選が終わったのだ!


ここは再起動-REBOOT-の街、神無側県魔血堕市…から北へ数百キロ。グンマー共和国

グンマーのマーフォークA「أكاجي ميليا لطيف」

グンマーのマーフォークB「وأود أن أغتنم المنزل لوضع في كيس」

謎の男「ここは・・・俺は生きているのか?ぐっ・・・まだ傷がっ・・・」

グンマーのマーフォークA「كنت لا خروج من المستنقع」

謎の男「あんた達が助けてくれたのか・・・ありがてぇ・・・だが俺はっ・・・」

グンマーのマーフォークB「المال التكلفة」

謎の男「止めないでくれ・・・俺は・・・早く知らせないといけねえんだっ・・・」

グンマーのマーフォークA「ومن المرجح القلب مكسورة」

謎の男「カードをくれるのか?・・・これは!?」



魔血堕市内某所

閃「なぁ、魔血堕市内で核実験をしているって話聞いたことあるか?」

黄泉「無い」

閃「じゃあ、実は魔血堕の地下には巨大なマグマ溜まりがあって、その熱で植物が爆発的に成長したって話は?」

黄泉「無い」

閃「だよなぁ・・・じゃあ・・・このビルを覆い尽くす大量の蔦は・・・」

黄泉「恐らくMTGの勝負によるものね」

閃「MTGの勝負に使われた強大なギャザリングソウルが周りに影響し植物が爆発的に成長したってわけか・・・なんてこった・・・」

黄泉「これがMTGに魂を売ったMTGの亡霊『プロプレイヤー』の力・・・」

閃「しかしよく見るとこの蔦何かに似て・・・」

突如襲いかかる蔦

閃「危ねえっ!!」

謎の女優「あら・・・今の攻撃を躱すってことは・・・ただの『養分』じゃなさそうね」

黄泉「養分?・・・まさか!」

謎の女優「察しが良いようね。その通り。ここらへんの蔦は私との勝負に負けたMTGプレイヤーの残骸よ」

閃「MTGプレイヤーの身体を養分にしているだと!?」

謎の女優「MTGとは命の取り合い・・・ただ死ぬだけより植物の栄養になったほうがいいでしょう?」

黄泉「狂っている・・・これが・・・プロプレイヤー」

謎の女優「私はイモリリン・イモンロー。私の『芋を操る能力』で私以外の生物全てを芋の養分にし芋だけの世界を創造するのよ!」

閃「クッ・・・完全にイカれているがこいつ強い・・・やるしかねえのかっ!」

閃 vs イモリリン・イモンロー

イモリリン・イモンロー「ゲーム開始・・・の前に私はサツマイモを食べるわ!」

閃「何!?」

サ ツ マ イ モ

サツマイモ(薩摩芋) とは、中米原産のヒルガオ科サツマイモ属の植物、野菜。主に根を食用として栽培され、この根も同様に呼称される。その栄養バランスの良さから準完全栄養食と呼ばれる。

イモリリン・イモンロー「サツマイモを摂取することにより私の健康力が上昇する・・・」

閃「ギャザリングソウルが爆発的に上がっている!?・・・馬鹿なっ・・・こいつっ・・・MTGプレイヤーでありながら『健康にも気を遣っている』と言うのか・・・!?」

イモリリン・イモンロー「健全なギャザリングソウルは健全な肉体に宿る・・・健康を極めれば・・・」ダイスを転がす

イモリリン・イモンロー「ダイスで勝つことも容易いわ」

閃「6のゾロ目だと!?」

イモリリン・イモンロー「先手は私がいただく・・・ランドセットから《シミックの魔鍵/Simic Keyrune》をキャスト」

閃「呪禁クリーチャーになるマナアーティファクトか・・・(健康的優位-ヘルスアドバンテージ-を取られている以上まともにやりあったら負けるっ・・・考えろっ・・・相手のデッキを予測するんだっ・・・相手が使ったカードはシミックの魔鍵・・・そして能力は芋を操る力・・・育成・・・・)そうか!!お前のデッキは《原始の報奨/Primeval Bounty》を使うデッキだな!」

イモリリン・イモンロー「初動3ターンの挙動で私のデッキを見抜くとは・・・伊達に本戦参加してないってわけね」

黄泉「本戦出場者だとバレてる!?何故!?」

イモリリン・イモンロー「さぁ、どうしてでしょうねえ」

閃「大会の全貌もわかってねぇんだ。今更こんなことで驚いてらんねえやっ・・・今はまず目の前の相手を倒さないとな!」

イモリリン・イモンロー「その通り。私のデッキは《原始の報奨/Primeval Bounty》で《シミックの魔鍵/Simic Keyrune》を育て、無敵の呪禁生物で相手を蹂躙する『ソイレント・グリーン』。シミックの超培養技術に押しつぶされるがいいわ!」

閃「《原始の報奨/Primeval Bounty》が出る前に相手を倒せばいいだけの話だろ!《火花の強兵/Spark Trooper》でアタック!」

イモリリン・イモンロー「そういうデッキを対策してないとでも思っているのかしら!《シミックの魔除け/Simic Charm》で手札に帰ってもらうわ!」

黄泉「速攻デッキも対策済みってわけね・・・」

閃「攻撃の手を緩めるな!もう一発《火花の強兵/Spark Trooper》!」

イモリリン・イモンロー「サツマイモを食べて完全なる栄養を手にれた私にその程度の攻撃は無意味・・・《霊気化/AEtherize》で再び手札に帰ってもらうわ!」

黄泉「相手に攻撃が当たらないっ・・・まずいわ・・・」

閃「いいやこれでいいんだ!もいっちょ《火花の強兵/Spark Trooper》でアタック!」

イモリリン・イモンロー「何度だって同じことよ!もう1枚《霊気化/AEtherize》でバウンス!そして私のターン!《原始の報奨/Primeval Bounty》をキャスト!さぁ・・・培養が始まるわ!」

黄泉「《原始の報奨/Primeval Bounty》が出てしまった・・・」

閃「まだまだぁ!!《火花の強兵/Spark Trooper》でアタック!」

イモリリン・イモンロー「往生際の悪い・・・《シミックの魔除け/Simic Charm》で帰りなさい!!」

閃「・・・」

イモリリン・イモンロー「どうやら諦めたようね!さぁ・・・準備は整った!後は《原始の報奨/Primeval Bounty》で《シミックの魔鍵/Simic Keyrune》を育てパワーを上げて物理で殴るだk――」

閃「それはどうかな?」

イモリリン・イモンロー「!?」

閃「どうやら気付かなかったようだな・・・俺とお前の『手札の違いに!』」

黄泉「そうか!イモリリン・イモンローが使ったカードは除去ではなくバウンス!手札に戻るだけだから閃は一切カードが減っていない!」

閃「その通り。《原始の報奨/Primeval Bounty》は呪文が無ければ脅威ではない。だからわざと《原始の報奨/Primeval Bounty》を出される前に手札を消費させたのさ!」

イモリリン・イモンロー「なんですって・・・!?そこまで計算して・・・」

閃「危険な賭けだった・・・シミックカラーに除去はほとんど存在しない・・・相手がもう一色タッチして除去を入れていたら終わっていた・・・サツマイモを食べたことによりよりコンセプトを特化させているはず。その可能性に賭けたのさ!!あんたの手札はもうほとんど無い!こちらの大量の手札を捌くことなどできないはずだぜっ!」

黄泉「相手をテンポアドバンテージに注目させミスディレクションでハンドアドバンテージを稼いだ!?」

イモリリン・イモンロー「フッ・・・危機的状況での冷静な判断力・・・流石ね・・・『あの人』が一目置くのも納得だわ・・・」

閃「さぁいくぜ!!《群れの統率者アジャニ/Ajani, Caller of the Pride》をキャストからのマイナス能力!いくら呪禁を持つ魔鍵でも空を飛んだ《火花の強兵/Spark Trooper》は止められないぜええええええええ!!!!いっけええええええ!!!」

イモリリン・イモンロー「うああああああああああああああ」

イモリリン・イモンロー ライフ0

閃「か・・・勝った・・・」

黄泉「プロプレイヤーに・・・勝ったの・・・?」

閃「紙一重だった・・・これが・・・プロプレイヤー・・・」

謎の素肌ジャケット「おめでとう!やるじゃないか!」

閃&黄泉「!?」

謎の素肌ジャケット「実験は失敗かぁ・・・まぁいいデータがとれたよね」

閃「お、お前は・・・!!」

黄泉「・・・?」

謎の素肌ジャケット「お久しぶり!」


次回予告

圧倒的なギャザリングソウルを持つMTGの亡霊プロプレイヤーの一人イモリリン・イモンローを辛うじて倒した閃!そんな彼の目の前に現れた謎の素肌ジャケット!動揺する閃!一体彼らの間に何があったのか!?閃の過去が遂に明かされる!次回バトルギャザリンガ―閃第十話『絶望!?GP夜孤破魔防衛戦』の巻!!来週も・・・レールガンが全てを貫く!!



よくわかるMTGルールその9「健康管理」
一瞬の判断ミスが死を招くMTGのバトルにおいて常に最高のコンディションを保つのは最も重要な要素だ!規則正しい生活。栄養バランスの良い食事。十分な睡眠。これらを高水準に保つことがMTGで勝つための近道だ!ちなみにこれ書いてる時間だけど現在午前6時だ!夜更かしってレベルじゃねえぞ!!!

続き
http://warpworld.diarynote.jp/201507152119444285/
続き書くためにこれまでのストーリーをまとめた。冬・・・いや、1月中に続き書いてうpする。


一話
http://warpworld.diarynote.jp/201311042317209025/

二話
http://warpworld.diarynote.jp/201311160410504004/

三話
http://warpworld.diarynote.jp/201312040052387676/

四話
http://warpworld.diarynote.jp/201402021029238195/

五話
http://warpworld.diarynote.jp/201403050352448099/

六話
http://warpworld.diarynote.jp/201403260418143869/

七話
http://warpworld.diarynote.jp/201405191701527835/

八話
http://warpworld.diarynote.jp/201408281331209905/

ローテーションから数ヶ月後、地球に新たなギャザリングインフィニティが襲来。ギャザリングインフィニティの地球接近を防ぐため新型の「リンガリングブレード」を携え宇宙に射出された刃が迎撃を行うも、時間切れによって引き分けてしまい刃は大気圏にてシグナルロスト。
再びローテーションが起き人類は壊滅的被害と「イニストラードブロック」を失い、地球全体が天変地異に見舞われる。それはこの星の新たな王を決める儀式「THE FINALS」の始まりを告げるものであった。
そして舞台は魔血堕市。ワープワールド教団皮裂支部崩壊によって魔血堕市の治安は最悪なものとなっていた。《火花の強兵/Spark Trooper》でもって一点突破するデッキ「レールガン」を駆使して戦う謎の男「閃」が魔血堕市に訪れたことから物語は始まる。

自らが新たな王となりこの世に平和をもたらすためにひょんなことから知り合った野球少年系MTGプレイヤー「ナカジマ」と共にファイナルズ予選に挑む閃。襲い来るプレイヤーを次々と倒し順調に予選を突破していく。
ある時偶然迷い込んだ魔血堕の地下で「ルミナスお兄さん」と「マスターオブバックグラウンド」のコンビの襲撃を受け苦戦を強いられる閃。そんな彼を救ったのは謎の組織「DCI」を追う謎のシスター「黄泉」であった。
一方その頃試される大地、ワープワールド教団北壊道支部を訪れた「ブラッディボルト」は北壊道支部長「砕犯」と共に地下深くにできたアヴァシリ刑務所の最大セキュリティ牢獄「獄庫」に向かう。
そこにいたのはかつて教団を裏切り、ラヴニカブロックを復活させるため剣を操りローテーションを引き起こした張本人「ミス・ゆるふわ」であった。

ファイナルズ予選最終ラウンド「チームスタンダード」を突破するためナカジマ、そして地下世界での戦いで閃のピンチを救ったワープワールド教団のシスター黄泉と共にチームを組んだ閃。強敵「寺生まれのT」を新技にて倒し順調に駒を進めた。その頃魔血堕に戻ったブラッディボルト一行は大会運営に関わる謎のおっさんと交戦。しかし逃げられてしまう。

謎のおっさんを取り逃がしたブラッディボルト一行は、ミス・ゆるふわをファイナルズ予選に参戦させるため魔血堕魔血堕屍民ホール跡地にて謎の外国人「バイ」との試合を行っていた。デッキを持っていないというピンチの中、ミス・ゆるふわはドラフトの余りカードからデッキを急造しバイを瞬殺する。
一方チームスタンダードを戦う閃達も敵チームを破り、無事予選ラウンドを突破。すると本戦開始のアナウンスが入り、それまでなりを潜めていた本戦出場権利を持つプレイヤーが続々と目覚めはじめた。

そして物語はファイナルズ本戦編へ。

第七話
http://warpworld.diarynote.jp/201405191701527835/


第八話『超幼女!?三つ巴の攻防』の巻

前回のあらすじ
チムスタ出たのだ!!

ここはコンクリートジャングルの蟲毒場、魔血堕市

魔血堕魔血堕屍民ホール跡地

ブラッディボルト「まさかまたここに来るとはなぁ」

ミス・ゆるふわ「・・・」

謎のジャッジ「ここはかつてのGCC会場だが、今はただの廃墟だ。龍脈の流れに釣られてドラフト廃人の溜まり場になっているがなぁ」

ドラフト廃人「ぐへへ・・・2ドラ目いくぜぇ・・・今

度こそ神パックを剥くぜぇ・・・」

ブラッディボルト「ふむ。時間が無い。さっさと初めてくれぃ」

砕犯「何が始まるってんだ?」

謎のジャッジ「既に大会が始まってしまったファイナルズにおいて途中参加は基本的に認められない。だが、1つだけ『例外』がある。それは『不戦勝』。実力を認められた極一部のプレイヤーは最初の数戦を戦うことなく勝ち進む事が出来る」

砕犯「なるほどなぁ。だがそんなことが出来るならみんなガンガン利用した方が楽なんじゃねえの?」

謎のジャッジ「それはどうかな」(パチン)

ゴゴゴ

砕犯「な、何だこの馬鹿でけぇ檻は!?」

謎のジャッジ「そんなシステムがありながら誰も利用しない理由。それは『通常通り参加した方が生存率が高い』からだ」

謎の外国人「フフゥゥゥゥウウ」

ブラッディボルト「不戦勝の権利を獲得するにはぁ・・・『不戦勝の番人』であるヤツを倒す必要があるのだぁ」

砕犯「(殺される・・・)」

謎のジャッジ「檻の扉が開くぞ・・・俺は公平にジャッジするのみ・・・さぁ、この最強の外国人『バイ』を倒してみろ!!」

ミス・ゆるふわ「トーナメントシーン黎明期から存在する伝説のMTGプレイヤーね。いいですけど・・・デッキは?」

ブラッディボルト「・・・は?」

ミス・ゆるふわ「わたくしデッキ持っていないのですけど」

ブラッディボルト「なん・・・だと・・・?」

ミス・ゆるふわ「だってワープワールドはとっくに奪われて、さっきまで地下に閉じ込められていたのにデッキなんて持っているわけないでしょう」

砕犯「おい、どうすんの!?」

ブラッディボルト「しまったぁ・・・俺もスタンダァドのデッキは持っていない・・・」

謎の外国人バイ「貴様ラ・・・俺ヲ目覚メサセテオイテ タダデ済ムト思ッテ イルノカ?」

砕犯「(死んだ)」

ミス・ゆるふわ「そこにあるカードの束・・・あれは?」

謎のジャッジ「あれはドラフトの残骸だ。不要となったコモンカードが放棄されているな」

ミス・ゆるふわ「ふぅん。じゃああれ使っても問題ないのね?」

謎のジャッジ「ああ」

ミス・ゆるふわ「ドラフト用の土地借りますの」

謎の外国人バイ「ナニヲヤッテイル・・・サッサトカカッテコイ!!」

ミス・ゆるふわ「はいはい」


ミス・ゆるふわ VS 謎の外国人バイ


謎の外国人バイ「俺ノターン!!《森/Forest》ヲ セットシテ ターン終了!」

ミス・ゆるふわ「(何もしない?)わたくしのターン。《山/Mountain》セットから《サテュロスの重装歩兵/Satyr Hoplite》をキャスト」

謎の外国人バイ「ククク・・・ソンナ貧弱ナ生物デハ俺ノ《ザル=ターの古きもの/Zhur-Taa Ancient》ビッグマナ ニハ勝テンゾ!」

砕犯「《ザル=ターの古きもの/Zhur-Taa Ancient》でマナ加速して巨大生物を叩きつけるデッキか・・・まずい・・・軽い生物を使っているミス・ゆるふわのデッキじゃザルターのデメリットも上手く使えねぇ」

謎の外国人バイ「最初ノ数ターンは好キニサセテヤル・・・4ターン目カラガ ショータイム ダ!《グルールのギルド門/Gruul Guildgate》ヲセット シテ ターンエンド!」

ミス・ゆるふわ「2ターン何もしない・・・?ふざけているの・・?」

謎の外国人バイ「ククク・・・ソンナゴミ束のデッキナド4ターン目カラデ十分ダ」

ミス・ゆるふわ「はぁ?」

謎の外国人バイ「!?」

ミス・ゆるふわ「舐められたものだ・・・ビッグマナだと?8マナのソーサリーを唱えるわけでもないのにそんなに土地を伸ばして何になる。無意味無意味無意味。何の意味もない。4ターン目?何をいってるの?《歪んだ世界/Warp World》が無い環境で4ターン目以降の存在価値なんて何もないの。全く無価値なの」

謎の外国人バイ「ハァン?貴様モ グルール民ダロウ?ビッグマナコソ最高デハナイカ」

ミス・ゆるふわ「何もわかってねぇな。『格の違い』を見せてやる。《サテュロスの重装歩兵/Satyr Hoplite》でアタック」

謎の外国人バイ「ククク・・・タカガ1/1デハナイカ。ソンナモノデ一体何ガ」

ミス・ゆるふわ「《タイタンの力/Titan’s Strength》をキャスト。サテュロスの重装歩兵のパワーを3上げカウンターも乗せる。さらにタイタンの力をもう一発」

謎の外国人バイ「パワー9!?馬鹿ナ!?2ターン目ダゾ!?」

砕犯「これがテンポ・アドバンテージを極めた史上最速のワープワールド使いのマジック・・・」

謎の外国人バイ「グッ・・・ダガ所詮は1体ノ クリーチャー!ブロッカーヲ用意スレバ終ワリ!《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》ヲショックイン シテ《エルフの神秘家/Elvish Mystic》と《森の女人像/Sylvan Caryatid》ヲ出シテ ダブルブロッカーダ!!」

ミス・ゆるふわ「これだから学習しないザコは困る・・・言ったでしょう。マジックに4ターン目は存在しない。このターンでゲームは終わりますの。アクロスの重装歩兵に《向こう見ずな技術/Madcap Skills》をエンチャント」

砕犯「パワー7!だが相手には2体のブロッカーがいるから止められてしまうぜ!?」

ミス・ゆるふわ「ブロッカーなどどかせばいい。さらに《槌手/Hammerhand》をエンチャント。そこのエルフ・・・邪魔」

ブラッディボルト「終わったなぁ」

謎のジャッジ「ああ、ゆるふわの勝ちだ」

謎の外国人バイ「馬鹿ナ・・・3キル!?アリエナイ・・・アリエナイイイイ!!」

ミス・ゆるふわ「サテュロスの重装歩兵でアタック・・・遅すぎますの」

謎の外国人バイ「グアアアアアアアアアアア!!!」

謎の外国人バイ ライフ0

謎のジャッジ「いいだろう。ミス・ゆるふわの不戦勝とファイナルズ参戦を認めよう」

ミス・ゆるふわ「ここで勝ち抜けば『DCI』の奴らに会えるのでしょう?」

ブラッディボルト「あぁ・・・これだけの規模だぁ。絶対に奴らは関わっているぅ」

ミス・ゆるふわ「DCI・・・《歪んだ世界/Warp World(》をスタンダード落ちさせた謎の組織・・・許せない・・・絶対に・・・八つ裂きにしてやる・・・!」

砕犯「へへ・・・敵の敵は味方ってか・・・頼もしいぜ・・・」

ブラッディボルト「俺だ。こちらは大会への潜入に成功したぁ。そっちはどうだぁ?」

魔血堕市某所

prrrrrrrr

謎のしめじ「ぎゃああああああああ」

黄泉「今終わったところ」

閃「こっちも終わったぜ」

ブラッディボルト「ほう。お前が協力者の閃か。話は聞いているぅ」

閃「どうも」

ミス・ゆるふわ「せん・・・?なるほど」

ブラッディボルト「(・・・?)」

ジャッジ「勝者!ワープワールド教団チーム!!これにて予選ラウンドは終了です!!これより予選ラウンドを抜けたプレイヤーと不戦勝持ちのプレイヤーによって本戦を開始します!!!」

ゾクッ

閃「おい、何だこの禍々しいギャザリングソウルは!?」

黄泉「次元が・・・違う・・・」

閃「!?ナカジマがいないぞ!?」


魔血堕市 凍狂神無側国境地帯

ナカジマ「ククク・・・『餌』に釣られて出てきましたね・・・『プロプレイヤー』!」

次回予告

伝説のMTGプレイヤーであるバイを瞬殺して魔血堕市崩壊の張本人が参戦したファイナルズ!!そして遂に始まるファイナルズ本戦!!様々なプレイヤーの思惑が交差し物語は加速する!!次回バトルギャザリンガー閃第九話『超培養!?プロプレイヤー襲来!!』の巻!!来週も・・・レールガンが全てを貫く!!




よくわかるMTGルールその8「テンポ・アドバンテージ」
1ターンに1枚の呪文を唱えて戦況を有利にすることを「テンポ・アドバンテージ」と言うぞ!大振りな呪文だけでなく細かい行動で手数を増やすことでより確実な勝利を掴むことが出来るぞ!ちなみにテンポ・アドバンテージを極限まで高めて1ターンにスペルを理論上無限回唱えることを想定したのが無限ループ型ワープワールドだ!つまりワープワールドが最強だ!


続き
http://warpworld.diarynote.jp/201501220624037501/
第六話
http://warpworld.diarynote.jp/201403260418143869/

第七話『乱戦!?チームスタンダード』の巻

前回のあらすじ
チムスタ出ようって誘われたのだ!!

ここは死の足音が聞こえる街、魔血堕市

謎の探偵「ハァッ・・・ハァッ・・・くっ、私はこんなところでやられるわけにはっ・・・」

???「君は少し世界を知りすぎたんですよ。退場してもらいます」

謎の探偵「ぐああああああああ!!!!」




黄泉「私が閃をチームスタンに誘った数日後、私の仲間でありチームスタンの三人目になる予定だった江戸山という男が護衛の教団員数名と共に消された。奴はこのファイナルズについて調査している最中だった」

閃「多くを知りすぎたってやつか、えげつねぇな。」

ナカジマ「それで僕が誘われたというわけですね。事情は大体わかりました。僕でよければ協力しますよ」

黄泉「ありがとう」

閃「ま、とりあえず今俺たちがやるべきことをやろうぜ」

黄泉「そうね。まずは目の前にいる敵を倒す!!」

謎の陰陽師「ククク・・・」

謎の寺生まれ「ほう、甘く見られたものだな」

謎の坊主「占術を極めた我らに果たして勝てるかな!?」

ゲ ー ム 開 始 ! !

謎の寺生まれ「俺の名は寺生まれのT!ここでは少し手狭だ。場所を変えよう。破ぁ!!」

閃「なっ!?寺生まれだと!?」

ナカジマ「空間移動!?超次元ギャザリンガーか!?」

謎の坊主「よそ見してる場合ですか!」ブンッ

ナカジマ「木魚のバチで地面を破壊した!?崩れっ・・・うわあああああああ!!」

黄泉「二人とも!!」

謎の陰陽師「ご安心を、私の占いによれば無事です。ただもっと戦いやすい場所へ移動しただけですよ」

黄泉「なら安心だ・・・だが、離れるとすこし面倒じゃない?」

謎の陰陽師「?」

黄泉「三人同じ場所で死んだ方が仲間の葬儀屋の手間をとらせなくて済むでしょう?」

謎の陰陽師「ククク・・・私の名はアヴェノセイメイ!百発百中の私の占いに貴女の死相がはっきりと見えています!」

黄泉 VS アヴェノセイメイ



閃「瞬間移動能力か。やっぱ寺生まれは違うな。大会出て忘れ物した時に便利だな」

寺生まれのT「寺に生まれた者の宿命でMTGの頂点に立たなければならないのだ。悪いがお前はここで除霊させてもらう!」

閃「幽霊なんて信じてたら戦場じゃ生き残れねぇからなぁ」

閃 VS 寺生まれのT



謎の坊主「君たちはワープワールド教団の人間だな?」

ナカジマ「ほう、どうしてそれを?」

謎の坊主「ククク・・・チーム名が『ワープワールド教団』だからな!」

ナカジマ「そこまで調べているとは・・・(僕と閃君は違うんだけど)」

謎の坊主「私の名はボーサンダー!我ら仏教徒の脅威であるワープワールド教団はここで排除する!」

ナカジマ VS ボーサンダー


黄泉「(まずは情報を集める)《思考囲い/Thoughtseize》で相手のハンドを見せてもらおう。これは!?」

アヴェノセイメイ「私のデッキは《炎語りの達人/Flamespeaker Adept》を占術でサポートし強力な一撃を叩き出す『占事略决』!!さらに占術によってライブラリーを掘り進めることで1枚のキーカードに頼ったデッキの弱点である『キーカードを引かない』という事故を回避出来るのだ!」

黄泉「占術だと!?」

占 術 (セン=ジツ)

「占術Nを行う/scry N」とは、プレイヤーが自分のライブラリーの上からN枚のカードを見て、それらのうち望む枚数(0枚でもよい)を望む順番でライブラリーの一番下に置き、そして残りをライブラリーの一番上に望む順番で置くことである。この占術が人類の文化に与えた影響は大きく、古代中国では亀の甲羅を炙って占いを行う『亀卜』誕生のきっかけになったり、フランスの医師ノストラダムスはあまりに占術を愛したため占術に関する本を自費出版したほどである
 出典『よくわかる占術~ぶっちゃけ右手力で代用できる~』松音メグ著

アヴェノセイメイ「占術によるライブラリー操作と私の占いによって勝利のヴィジョンが見えました!行きます!《炎語りの達人/Flamespeaker Adept》をキャスト!占術土地を起き、《液態化/Aqueous Form》をエンチャント!これでどんなデカブツが出ようと全て本体に届きます!くらえ!五芒星アタック!!」

黄泉「ぐっ・・・!」

黄泉ライフ12


寺生まれのT「寺生まれの俺にはわかる。お前は悪人じゃない。本来なら俺たちは戦うべきではない」

閃「ああ、眼でわかる。あんたには正義の血が流れている」

寺生まれのT「だが許してくれ。俺には寺生まれとして多くの迷える魂を除霊しないといけないのだ。こんなところで死ぬわけにはいかない!」

閃「それはお互い様ってことだ。だからどっちが負けても恨みっこ無しな。全力でいくぜ!」

寺生まれのT「いくぞ!俺のデッキは《知識と力/Knowledge and Power》により全ての占術にダメージが付随する!知識と力と占術と寺生まれが合わさった時最強の破壊を生むデッキ『Scrying Aim Fire』!破ァ!!」

閃「長期戦は不利か!行くぜ!《火花の強兵/Spark Trooper》をキャスト!アタックだ!」

寺生まれのT「甘い!《火花の衝撃/Spark Jolt》!」バシュウッ

閃「くっ・・・デッキに火力は満載。《火花の強兵/Spark Trooper》じゃ突破は不可能。おまけに寺生まれときてる。間違いなく強敵。仕方ねえ。『レールガンの二発目-セカンドバレット-』・・・いくぜ!!」


黄泉「《死橋の大巨虫/Deadbridge Goliath》をキャスト」

アヴェノセイメイ「ククク・・・いくらワープワールド教団とはいえ最強の陰陽師である私の敵ではありませんね!次で終わりだああああ!!《印章持ちのヒトデ/Sigiled Starfish》の能力を起動!!さらに《宿命的火災/Fated Conflagration》で目障りな虫を除去!さらに《タイタンの力/Titan’s Strength》をキャスト!トドメの五芒星アタック!!」

黄泉「ようやく手札を使いきってくれたようね。その《宿命的火災/Fated Conflagration》が厄介だったの」

アヴェノセイメイ「なっ!」

黄泉「1枚のキーカードに頼るなら、それ一点を破壊すればいいだけのこと。相手のカードが1点に集まった時に最小限の動きで殺す。それが暗殺の極意。《化膿/Putrefy》をキャスト。いくらパワーを上げようが私の前では何の意味もない」

アヴェノセイメイ「そんな・・・」

黄泉「攻撃手段を失いお前の手札は0。占術にばかり気を取られて『ハンドアドバンテージ』を忘れたお前の負けだ。《見えざる者、ヴラスカ/Vraska the Unseen》をキャスト。奥義達成まで走馬灯でも見てるといい。さぁ…処刑の時間だ」

アヴェノセイメイ「ぎゃあああああ!!!!」

アヴェノセイメイ 敗北


閃「(アジャニは着地した!後は・・・)《火花の強兵/Spark Trooper》をキャスト!!」

寺生まれのT「何度やっても無駄だ!《マグマの噴流/Magma Jet》!!破ァァ!!」

閃「うおおおおお!!!今だ!!!レールガン第二の弾丸!!《野蛮生まれのハイドラ/Savageborn Hydra》をX=3でキャスト!!」


Savageborn Hydra / 野蛮生まれのハイドラ (X)(赤)(緑)
クリーチャー — ハイドラ(Hydra)
二段攻撃
野蛮生まれのハイドラは、+1/+1カウンターがX個置かれた状態で戦場に出る。
(1)(赤/緑):野蛮生まれのハイドラの上に+1/+1カウンターを1個置く。この能力は、あなたがソーサリーを唱えられるときにのみ起動できる。
0/0


寺生まれのT「今の火花の強兵は囮!?」

閃「さらに《群れの統率者アジャニ/Ajani, Caller of the Pride》の+能力をハイドラに使ってタフネス4」

寺生まれのT「アジャニの能力を火花の強兵に使わなかったのはこれが狙いかっ!!くっ」

閃「どうやら3点火力は無いようだな。こいつは火花の強兵と比べて隙がデカくてな。危険な賭けだった」

寺生まれのT「フッ・・・自分の必殺技すら囮にするとは。見事だ。俺に勝ったんだ。死ぬなよ」

閃「ああ、俺が世界を救う!この勝負!俺のっ!勝ちだあああ!!アジャニマイナス!!貫け!!レールガン!!!!」

寺生まれのT「ぐああああああああ!!」

閃「クソッ、何でこんな戦いをしないといけないんだ・・・」


寺生まれのT ライフ0


\ミミミン!ミミミン!ウーs/
ピッ
黄泉「もしもし。ああ、こっちも終わった。場所はわかるか?すぐにヘリを向かわせる」

ナカジマ「うう・・・まさか地下に落とされるなんて」

黄泉「無事だったのね」

ナカジマ「ええ、地面を破壊したせいで土地事故に巻き込まれて占術で全てのカードをボトムに送ってる隙に倒せました。」

黄泉「運が良かったな。とにかく、私達の勝利だ」

ナカジマ「そのようですね」



謎のおっさん「当初の計画通りチームスタンをやったおかげでファイナルズの参加者をぐっと絞れたぽよ」

謎のジャッジ「ジャッジプレス!!!!」ドゴーン

謎のおっさん「ぬおっ!」

謎のジャッジ「ジャッジにのみ扱える戦闘術『ジャッジ・キル』を受けてピンピンしてやがるっ・・・」

謎のおっさん「久しぶりぽよ」

謎のジャッジ「GCC壊滅後姿を消したと思ったらこんなところに、貴様の目的は・・・」

謎のおっさん「それは秘密である(ドヤァ)」

ブラッディボルト「攻撃の手を止めるな!畳み掛けろ!ブルアアアアアア!!」

謎のジャッジ「ルールブッククラッシュ!!」

謎のおっさん「これはまずいね!ウフフ、オッケー☆バイバーイ☆」

ブラッディボルト「チッ!逃げられたか」

謎のジャッジ「教団員幹部クラスとLv2ジャッジの攻撃を捌き切るなんて・・・奴はどうなってしまったんだ・・・」

ミス・ゆるふわ「・・・」


次回予告

チームスタンで見事占術チームを打ち破った閃達!!しかし彼らはまだファイナルズの影で蠢く陰謀に気づいていない!勝っても絶望、負けても絶望。地獄の蓋が徐々に開かれる!!次回バトルギャザリンガ―閃第八話『超幼女!?三つ巴の攻防』の巻!!来週も・・・レールガンが全てを貫く!!


よくわかるMTGルールその7「ハンドアドバンテージ」
カードをたくさんもってると色んな事ができて勝負を有利に進められるぞ!これを「ハンドアドバンテージ」と言うのだ!でも手札が100枚あってもライフが0になったら元も子もないぞ!アドバンテージにばかりに目が行って肝心の勝負が見えていない人の事を「アド厨」って言うんだ!アル中とかと大体同じだぞ!性格の悪い青使いに多いから気をつけよう!

続き
http://warpworld.diarynote.jp/201408281331209905/
第五話
http://warpworld.diarynote.jp/201403050352448099/


第六話『深淵!?アンダーワールドマジック』

前回のあらすじ
全部雪のせいだったのだ!!


ワープワールド教団北壊道支部、アヴァシリ刑務所地下500m『獄庫』


ブラッディボルト「ここが国内で最も厳重な刑務所の最深部かぁ」

教団員「ワープワールド教団北壊道支部長の砕犯だ。話は聞いているぜぇ。ここからは俺が案内する。念のため確認するが、万が一の事態が起きた時は入り口を爆破してあんたごと地下に封印させてもらうぜ。地上であんたのワープワールドは預からせてもらってるからいくら超次元ギャザリンガ―のあんたでも地下500mからの脱出は不可能だ。もちろん俺もな」

ブラッディボルト「わかっている。それくらいのリスクは承知の上だぁ」

砕犯「OK。じゃあ隔壁を開けるぜ?」ゴゴゴゴ

ブラッディボルト「よぉ、久しぶりだなぁ」

謎の金髪碧眼幼女「・・・」


ここは闇が静かに流れ込む街、魔血堕市

閃「汚打球線の近くにこんな地下通路があったとはな・・・」

閃「しかし要救助者がいるかもしれない・・・もう少しだけ進んで様子だけでも見てみるk――」

凄まじい閃光

閃「ぐあっ・・・なんだこの光はっ!」

謎の発光ダイオード「ククク・・・俺の名はルミナスお兄さん!日本の技術の結晶LEDと同化し、暗闇でのマジックを得意とするMTGプレイヤーだ!圧倒的優位なこの場所で貴様を倒す!」

閃「まんまと誘い込まれたわけか・・・まぁ騙されちまったもんは仕方ない。いっちょやりますか」

ルミナスお兄さん「ククク・・・」

閃 VS ルミナスお兄さん VS マスター・オブ・バックグラウンド

閃「・・・ん?どういうことだ・・・?三人目・・・?」

ルミナスお兄さん「ククク・・・どうやら『もう一人のMTGプレイヤー』に気付かなかったようだな!」

マスター・オブ・バックグラウンド「・・・」

閃「誰だ!いつの間に!?」

ルミナスお兄さん「こいつは最初からいたさ・・・気付かなかっただけ・・・俺の発光により存在が消滅していただけ・・・そう。『蒸発現象』だ!」


『蒸発現象』

夜間やトンネル内など、辺りが暗い場所を自動車で通行していると、自分の車と対向車との前照灯の光が重なる場所に歩行者などがいた場合、運転席からその歩行者を全く確認できなくなる現象。(Wikipediaより)


マスター・オブ・バックグラウンド「・・・」

閃「つまり実質2:1ってわけか・・・仕方ねえ!行くぜ!先手必勝!《群れの統率者アジャニ/Ajani, Caller of the Pride》をキャスt」

マスター・オブ・バックグラウンド「《解消/Dissolve》」

閃「カウンターか!ミスディレクションにより注意を逸らしたところでカウンターとは・・・厄介だな・・・だがアジャニがいなくても《火花の強兵/Spark Trooper》を引けばっ!」

ルミナスお兄さん「残念だったなぁ・・・お前のデッキ情報は既に調べさせてもらった!行くぞ!《盲従/Blind Obedience》」

閃「なっ・・・!?」


Blind Obedience / 盲従 (1)(白)
エンチャント
強請(あなたが呪文を1つ唱えるたび、あなたは(白/黒)を支払ってもよい。そうした場合、各対戦相手はそれぞれ1点のライフを失い、あなたはその点数分のライフを得る。)
あなたの対戦相手がコントロールするアーティファクトとクリーチャーは、タップ状態で戦場に出る。


ルミナスお兄さん「これにより火花の強兵は何もせずに死んでいく・・・さらに俺は《マナの花/Mana Bloom》をX=0でキャスト!強請によりお前のライフを頂く!」

閃「ぐあああっ!」

マスター・オブ・バックグラウンド「ぐあああっ!」

閃「『X=0』だと!?つまり毎ターン強請を誘発させられるっ・・・さらにこちらの火花の強兵はもう役に立たず、他のスペルもカウンターされる・・・どうすれば・・・クソッ!」

ルミナスお兄さん「マスター・オブ・バックグラウンドの青単パーミッション『フラッシュモブ』と俺のマナの花盲従ドレイン『ドゲザブルーム』の無敵のコンビに敵は無い!戦場の生き残りがいると聞いていたが所詮この程度か!」

閃「ハハ、そこまで調べられているとはなぁ・・・(まずい、非常にまずいぞ・・・)」

謎のシスター「楽しそうなことしてるじゃないの。私も仲間にいれてよ」

ルミナスお兄さん「誰だ!?」

謎のシスター「さぁね、私のことよりこれからの自分の身の安全を気にした方がいいんじゃない?」

閃「あんたはこの前の・・・」

謎のシスター「この前の借りを返してあげる。まぁこいつらから『情報』を聞き出すついでなんだけど」

閃「そいつはありがたいね。俺もまだこんなとこで死ぬわけにはいかないからな」

ルミナスお兄さん「クッ・・・情報が無い!裏世界のMTGプレイヤーか!だが我々の無限強請が決まっている以上優位は揺らがないぜ!《盲従/Blind Obedience》さえカウンターで守りきれば勝てるのだからな!」

マスター・オブ・バックグラウンド「・・・コクッ」

謎のシスター「いいわ・・・じゃあまずはそのカウンターを握って安心感に浸っている表情を殺してあげる《突然の衰微/Abrupt Decay》!」

ルミナスお兄さん「打ち消されないだと!?」

謎のシスター「今よ!」

閃「うおおおおおお!!手札にたまってる《火花の強兵/Spark Trooper》を全力展開!!喰らええええええ!!」

ルミナスお兄さん「ぐああああああああ!!」

ルミナスお兄さん ライフ0

謎のシスター「あと一人・・・」

ルミナスお兄さん「ハァッ・・・ハァッ・・・諦めるな!まだお前にはカウンターがある!火花の強兵の残弾も少ない!勝ち目はあるぞ!」

マスター・オブ・バックグラウンド「・・・!」

謎のシスター「だからカウンターなんて何の役にも立たないって言ってるでしょう。《腐敗農場の骸骨/Rot Farm Skeleton》をキャスト・・・カウンターしてみる?お前を殺すまで何度も墓地から黄泉帰るけど?」

ルミナスお兄さん「死神・・・!まさか貴様教団の特殊部隊黄泉!?」

閃「強い・・・」

黄泉「その通り・・・さぁ・・・処刑の時間だ・・・」

マスター・オブ・バックグラウンド「・・・・!?!?」




謎の金髪碧眼幼女「・・・で?人出が足りないからわたくしに協力しろと?」

ブラッディボルト「そういうことになる。ミス・ゆるふわ」

ミス・ゆるふわ「虫の良い話ですの。ローテーションは失敗し歪んだ世界は再録ならず、わたくしの歪んだ世界FOILは奪われ今は戦艦の動力部にある。この状況で教団に協力するメリットが見当たりませんの」

ブラッディボルト「ぶるぁぁ・・・いいや、お前は協力してくれるさぁ・・・なんたってぇ・・・我々の敵はぁ『DCI』だからなぁ!」

ミス・ゆるふわ「おい・・・詳しく聞かせろ!!」

砕犯「!?!?」ゾクッ

ブラッディボルト「ククク・・・」




黄泉「さぁ吐け。お前はDCIについてどこまで知っている」

ルミナスお兄さん「俺達は・・・ある人に閃の情報を聞いただけだ・・・DCIのことは知らない」

マスター・オブ・バックグラウンド「・・・」

黄泉「GCC会場崩壊後ジャッジが一人姿を消した。DCIが絡んでいるんだろう?」

ルミナスお兄さん「知らない・・・知らないんだ・・・」

黄泉「ある人とは誰だ。外見から口調まで覚えていることを全て話せ」

ルミナスお兄さん「そ、それh――ぐああああああああ!!」

マスター・オブ・バックグラウンド「・・・!!」

閃「何が起きた!?」

黄泉「死んでる・・・恐らく何らかの能力で口封じをさせられたのだろう・・・」

閃「なぁ、DCIってなんなんだ?ファイナルズは・・・ただの大会じゃないんだろう?」

黄泉「察しがいいのね。いいわ。私が知ってることを教えてあげる。これから起きる事に協力してくれたらね」

閃「これから起きること?」

黄泉「あなたの実力はここ数日観察させてもらった。ファイナルズ参加者が絞られ間もなく第二段階に入る。そのためにはお互い協力した方がいいの」

閃「第二段階?」

黄泉「そう。まもなく始まる特殊バトル。その名も『チームスタンダード』」

閃「なんだって!?」


次回予告

多人数戦のヘイトによる絶体絶命の危機を黄泉の登場で凌いだ閃!そんな彼に告げられた「チームスタンダード」という特殊ルール!そして「DCI」とは一体何なのか!?かつての最凶の敵に協力を仰ぐブラッディボルトの目的とは!?ファイナルズは佳境へと突入する!次回バトルギャザリンガ―閃第七話『乱戦!?チームスタンダード』の巻!!来週も・・・レールガンが全てを貫く!!


よくわかるMTGルールその6「多人数戦」
マジックは普通1:1で行うが、多人数で戦うことも出来る!敵と一時結託してもう一人の敵を倒すなど交渉力が試されるぞ!やるなら菓子折りは必須だ!


続き
http://warpworld.diarynote.jp/201405191701527835/
超本格熱血MTG小説『バトルギャザリンガー閃-SEN-』第五話
第四話
http://warpworld.diarynote.jp/201402021029238195/


第五話『市街戦!?ドラゴンダイバー襲来!!』の巻

前回のあらすじ
トップデッキが強くてなんとかなったのだ!!



ブラッディボルト「『システム』の開発進行度はどうなっているぅ」

ベネディクト「まだ60%程度です。やるべき事が多すぎて人の手が足りません。

寄付金も無尽蔵ではありません」

ブラッディボルト「教団の力を分散させて計画を遅らせるつもりかぁ・・・これも奴らの策と言うわけか・・・奴らとの戦いでは『システム』は必須ぅ。完成を急いでくれぃ」

ベネディクト「わかっています。ところで貴方はどこにいるのですか?」

ブラッディボルト「あぁ。もうすぐで試される大地に着く」

ベネディクト「北・・・?まさかアヴァシリ刑務所!?」

ブラッディボルト「我々に余裕が無いことはよくわかっているはずだぁ。使える手段はぁ全て使うっ・・・!」

ベネディクト「・・・わかりました」


ここは全部雪のせいな街、魔血堕市。


遭難者「ハァッ・・・ハァッ・・・」ザッザッ

遭難者「クソッ・・・歩いても歩いても雪しか無い・・・一面真っ白じゃないか・・・俺は・・・こんなところで・・・死ぬのか・・・?」

遭難者「ラジオの電池を切れてしまった・・・まぁ『突然の豪雪で雪がヤバい』しか言ってなかったけどな・・・」

遭難者「クソッ・・・眠くなってきた・・・死ぬ前に・・・パック・・剥きたかっ・・・」ガシッ

閃「おい、大丈夫か?ホラ、これで暖まんな」

遭難者「これは・・・《山/Mountain》?しかも神河の山だ・・・美しい・・・赤いマナシンボルを見てるだけで身体が温まっていく・・」

閃「動けるようになったら近くにカード屋がある。魔血堕のカード屋は豪雪に備えて全て2階より上にあるからな。そこで温まるといい」

遭難者「ありがてぇ・・・ありがてぇ・・・」

閃「・・・さぁて。そろそろ姿を現したらどうだ?」

謎の登山家「ほう・・・雪と完全に同化した俺を見破るとは・・・貴様もMTGプレイヤーのようだな・・・」

閃「まぁこんな日に外を出歩いてるのなんて社畜かMTGプレイヤーくらいだからなぁ・・・大方雪によって遭難し弱ったヤツを倒して予選を勝ち上がろうって魂胆だな?」

謎の登山家「そこまでお見通しなら仕方ない・・・俺の名はメキシコ!寒さ厳しい北の大地からやって来た氷雪系MTGプレイヤーだ!魔血堕を北壊道に併合するという俺の崇高な目的の礎になってもらおう・・・!」

閃「魔血堕は神無側のものだ・・・北壊道でも凍狂のものでもないっつってんだろ・・・」

閃 VS メキシコ


メキシコ「俺のデッキはドラゴンダイブ!《ヴァルカスの災い魔/Scourge of Valkas》を中心としたドラゴンによるバーンデッキだ!!」

閃「自らデッキを解説した・・・だと・・・?」

メキシコ「ククク・・・それは既にお前が負けているからだ・・・現在の気温はマイナス8℃!まともにカードを握ることなど不可能!シャッフルも出来まい!」

閃「・・・」

メキシコ「シャッフルが出来なければゲームは開始できない!つまり雪国育ちの俺の前では貴様が勝つことなど不可能なのd――」

閃「なぁ、マリー・アントワネットって知っているか?」

メキシコ「何だぁ・・・?話を逸そうって寸法か?その手には乗らないぜ!まともにゲームができないまま俺のドラゴンに焼き殺されるがいい!」

閃「知らないか。じゃあ彼女の名言を1つ教えてやるよ」

メキシコ「・・・?」

閃「彼女は言った・・・『カードが持てなかったら置けばいいじゃない』ってな」

メキシコ「置く・・・まさか!?」

閃「シャッフルの目的は技術の披露じゃない。『大事なのはカードを混ぜる』という真実に向かおうとする意志だ!今のは彼女がそれを国民に伝えようとした名言だ。確かに今の俺の手は冷えて『高速のシャッフル』はできない!だがっ!カードを置くことくらいは出来るんだよ!!喰らえ!!『ディールシャッフル』!!」


デ ィ ー ル シ ャ ッ フ ル

『ディールシャッフル』とはカードを超高速でシャッフルする力の無い女性や子供のために考案されたシャッフルである。カードを机などに配ることでカードを混ぜるため衝撃波等を起こすことはできないが、カードを痛めることがない平和至上主義的シャッフルということでマザー・テレサやガンジーが好んで使用していたことはあまりに有名。ワープワールド教団もディールシャッフルを推奨している。 


メキシコ「そんな・・・寒さで思うようにカードを捌けない寒冷局地戦なら俺の方が有利と思ったが・・・貴様相当場慣れしてやがる・・・まさか・・・あの戦いの生き残r――」

閃「そんなことはどうだっていい。さぁ・・・シャッフルは終わった。ゲームを開始しようぜ・・・?」

メキシコ「あ・・・・あ・・・・」



北壊道、アヴァシリ刑務所


???「この世紀末覇王な気配はもしかして・・・・フフ」




閃「勝負に勝ったのはともかく・・・流石にこの雪はヤバいな・・・ん?さっきの勝負で雪が崩れて・・・これは・・・地下通路?」


次回予告

深々と降り積もる雪により死の国と化した魔血堕!絶対零度の闇に足を踏み入れた閃を待っているものとは!次回バトルギャザリンガ―閃第六話『深淵!?アンダーワールドマジック』の巻!!来週も・・・レールガンが全てを貫く!!



よくわかるMTGルールその5「シャッフル」

ゲームを始める前にカードをランダムにするシャッフルを行うぞ!!シャッフルを上手く行えば衝撃波を起こして敵したり、夏に涼しい風を送ることが出来る!しかしカードを弾くシャカパチ行為はゲーム中何の役にも立たない上にカードを痛めるから気をつけよう!特に他人にカードを借りている状態でカードを弾くなんて絶対にやってはいけないぞ!作者だったらブチ切れてるぞ!

続き
http://warpworld.diarynote.jp/201403260418143869/
第三話
http://warpworld.diarynote.jp/201312040052387676/

用語集
http://warpworld.diarynote.jp/201301152037517743/

第四話『超予測!?オラクルマシーンギャザリンガ―襲来!!』の巻


前回のあらすじ
二部の主人公が役に立たなかったのだ!!


ここは芸術は爆発な街、魔血堕市


魔血堕美術館

閃「校外学習で美術館見学か・・・治安は最悪でも美術館はあるんだな」

ナカジマ「MTGプレイヤーは基本的にカードの絵で満足して芸術とか興味ないので美術館は完全スルーですからね。学校の校外学習でもないと行かないですね。そんなことより野球しようぜ!って感じです」

閃「しかしファイナルズに参戦するとは言ったが何も起きないな」

ナカジマ「ファイナルズ予選は謎に包まれています。いつ起きるかも謎。わかっていることは本戦が始まるまでひたすら勝ち続けないといけないということだけです」

閃「なるほどな」

案内人「こちらを御覧ください。こちらはかの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』でございます!絵を見てわかるとおり、ドラフトをしている光景を絵にしたものです!」

ナカジマ「キリストと弟子12人でやっているので一人Byeが出ますね」

謎の学者「その通り。この時にByeになって不戦勝となったことがユダが裏切った動機であるとされている。弟子の数を奇数にしなかったキリスト最大の過ちだ・・・」

閃「あんたは・・・誰だ?」

謎の学者「私はアゴリズム。数学の力を駆使してファイナルズを勝ち残り学校の授業を全て数学にする超理系MTGプレイヤーだ」

ナカジマ「ファイナルズ・・・まさか!」

アゴリズム「その通り、因果律によりこの美術館に来た時点で私と君の対戦は確定していたのだ・・・」

閃「理論派MTGプレイヤーか・・・いいぜ。お前の理論と俺のギャザリングソウル・・・どちらが上か勝負だ・・・!」

閃 VS アゴリズム

閃「(初手に《群れの統率者アジャニ/Ajani, Caller of the Pride》はいるが《火花の強兵/Spark Trooper》はいないか・・・まぁいい)」

アゴリズム「その手札をキープしてランドセットからのターン終了ですね。わかります」

閃「!?俺の心を読んだ!?まさか超次元ギャザリンガ―か!?」

アゴリズム「ククク・・・私の能力は『神託機械(オラクルマシーン)』!スリーブでカードを抑えこむことを応用し私の周囲で起こる量子論の不確定性原理をギャザリングソウルで抑えこむ!さらに計算能力を極めラプラスの魔の理論を応用し、相手の行動全てを予測!!貴方がゲーム開始前にこの美術館に訪れ、シャッフルを何回し、どのタイミングでシャッフルを停止したかで既に初手は確定していた!私はそれを計算したまでのこと」

閃「なるほどな・・・だがどうせ相手の手札がわかっても干渉できないとかそんなオチだろう・・・アジャニをセット!後は《火花の強兵/Spark Trooper》を引くだけだぜ!」

アゴリズム「確かに君は次のターンに《火花の強兵/Spark Trooper》を引くだろう・・・だが私はその運命をねじ曲げる!《ディミーアの魔除け/Dimir Charm》!」

閃「何!?」


Dimir Charm / ディミーアの魔除け (青)(黒)
インスタント
以下の3つから1つを選ぶ。「ソーサリー呪文1つを対象とし、それを打ち消す。」「パワーが2以下のクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。」「プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーの一番上から3枚のカードを見る。その後、1枚を戻し、残りをそのプレイヤーの墓地に置く。」


ナカジマ「あれはっ・・・『《歪んだ世界/Warp World》の打ち消し』『チャンプブロッカーの排除』『トップデッキの防止』と環境を支配していたワープワールドを徹底的にメタったワープワールド専用の対策カード!?」

アゴリズム「その通り。教団がこのカードを禁止カードにするために本社に数機の爆撃機(ストラトフォートレス)を投入したのは有名な話だ。教団が動く程の強大なパワーを持つこのカードで君の《火花の強兵/Spark Trooper》を引くという因果律を変更させてもらう」

閃「《火花の強兵/Spark Trooper》が墓地にっ・・・ドロー・・・くっ、土地かっ・・・」

アゴリズム「さらに《静寂の歌のセイレーン/Siren of the Silent Song》を召喚・・・君のレールガンも弾が無ければ無力!因果律を掌握されてはどうしようもないでしょう・・・ディミーアのライブラリ操作とライブラリ破壊で相手を因果律的にロックする!」

ナカジマ「閃君!!足踏みです!」

閃「足踏み?」

アゴリズム「なっ!!」

ナカジマ「その場から動かず右足から初めて4歩足踏みして下さい!!」

閃「よくわからないが・・・わかった」(ふみふみ)

アゴリズム「貴様・・・なんてことを!!」

閃「・・・?ドロー・・・これは!?」

ナカジマ「計算には計算です!アゴリズムが過去の行動から現在と未来の行動を予測しているようですが、それならば外部から本来の行動と違う行動をさせればバタフライ・エフェクトによりその因果律は崩壊する!!」

アゴリズム「くっ・・・量子論を無視した状況を逆手に取るとはっ・・・まずい!今ので私のトップ5枚が全て土地にっ・・・」

ナカジマ「フフ・・・ストレンジアトラクターを応用すればこれくらい容易いですね・・・」

閃「よ、よくわからんがとりあえず流れがこっちに来ているってことだ!今ドローした《火花の強兵/Spark Trooper》をセット!!アジャニ・マイナス。貫け・・・レールガン!」

アゴリズム「ぐああああああああああああ!!」

アゴリズム ライフ0

閃「危ないところだった。助かったぜナカジマ」

ナカジマ「乱数調整はMTGの基本戦術ですからね。僕みたいな弱小プレイヤーはこういった知識でカバーしないと生き残れませんから・・・」

閃「何はともあれ本戦に一歩近づいたということだ。しかし一回戦からこんな強力なプレイヤーが相手とはな・・・」



???「魔血堕美術館で行われたファイナルズ予選が終了しました。勝者は閃というプレイヤーです」

???「アゴリズムが敗れた?閃か・・・ククク・・・面白くなってきたな・・・」



次回予告

ファイナルズ予選初戦をナカジマのサポートで突破した閃!そんな彼に龍を操るMTGプレイヤーが襲いかかる!次回バトルギャザリンガー閃第五話『市街戦!?ドラゴンダイバー襲来!!』の巻!!来週も・・・レールガンが全てを貫く!!


よくわかるMTGルールその4「ライブラリ操作」

『シュレディンガーの猫』にある通り、ライブラリーの上から数枚のカードは量子論上様々なカードの存在が重なりあった状態になっている。MTGプレイヤーはその可能性を様々な方法でもって自分の有利になるよう導くのだ!要は「トップデッキが強いプレイヤーが勝つ」ってことだ!あとテーロスで出た《占術》を使ってライブラリーを操作する方法もあるぞ!

続き
http://warpworld.diarynote.jp/201403050352448099/
第二話
http://warpworld.diarynote.jp/201311160410504004/

用語集
http://warpworld.diarynote.jp/201301152037517743/


第三話『終焉開幕!?THE FINALS始動!!』の巻


数ヶ月前。凍狂湾。

ワープワールド教団所有重航空巡洋艦「緩浮(ゆるふわ)」

オペレーター「軌道計算終了!マスドライバー射出シークエンスに入ります!」

オペレーター「緩浮のメインタービン以外の電力カット完了!インダクトラックへの電力供給グリーン!!マスドライバー加速開始します!」

オペレーター「3...2...1...発射!!」

オペレーター「発射速度・角度共に問題無し!230秒後に目標物に接近予定!」

謎の法王「彼は無事か」

オペレーター「ブレードチルドレンの心拍数安定しています!」

謎の法王「そうか。刃君。聞こえるか。こちらワープワールド教団ヴァチカン支部長ベネディクト。ブラッディボルトが未だ意識不明のため私が代理で陣頭指揮を取ります。すまない」

刃「通信は良好だ。ヤツのワープワールドをまともに喰らったんだ。人の形を保った上でしばらく意識があったのが奇跡だそうだ。あいつを責めるな」

ベネディクト「ありがとう。では到着まで作戦のおさらいといこう。君のミッションは1つ。そのマスドライバー先が射出された先にいるギャザリングインフィニティを倒すことです」

刃「簡単に言いやがる。俺だって怪我人だぜ?」

ベネディクト「既に地球の引力圏内にいるギャザリングインフィニティと戦うためにスペースシャトルや超次元ギャザリンガ―を用意する時間が無かった。試作段階の0回戦ドロップ回避用人類輸送型マスドライバーの衝撃に耐えられる強力なMTGプレイヤーはブレードチルドレン最後の一人である君が適任でした。いや、君しかいなかった」

刃「フン。しかしおかしくないか?気象庁のサーバーが大規模クラッキングを受けて衛星が一時的に使えない時にギャザリングインフィニティ襲来なんてどう考えても裏がある。しかもまだ前回のギャザリングインフィニティ襲来から数ヶ月しか経過していない。あまりに短すぎる」

ベネディクト「ギャザリングインフィニティは事象という概念そのものだ。そんな意図的な発生ありえん・・・と言いたいところだが、ヤクザが台風を起こす時代だ。その件は部下に調べさせています。今は目の前の敵を倒す事を第一に考えていただきたい」

刃「そうだな・・・」

オペレーター「間もなく目標地点の成層圏に到達します!」

オペレーター「燃料放射終了!時速300キロまで減速成功!!軌道修正用ブースタージェットソン!!全環境型デュエルスペース『ゆるふわシステム』起動!!」

ベネディクト「そのマスドライバーには超高圧縮酸素発生装置と重力制御による慣性維持生成装置が組み込まれています。低酸素・低重力・音速環境下でも5分間は生物がMTGできる状態を維持できます。しかしその時間を過ぎたらいくら君でも命は無い。今回ばかりは延長ターンはありません」

刃「低速デッキに酷なこと言いやがる・・・いくぜ!!」

ギャザリングインフィニティ「フォォォォォォォ・・・」


刃 VS ギャザリングインフィニティ


刃「時間が無え・・・さっさと決めさせてもらうぜ!《忌まわしい回収/Grisly Salvage》で墓地を肥やす!!」

オペレーター「シャッフルの動作からゲーム開始までの動作が衛星カメラで捉えられない!?」

ベネディクト「低速デッキを使う人間が長くなりがちなゲーム時間を解消するためにドロー等の動作や思考時間を極限まで短縮するのは基本だ」

ギャザリングインフィニティ「・・・」

刃「土地を置いてエンドの繰り返し・・・コントロールデッキか・・・」

ベネディクト「歴史上度々出現しているギャザリングインフィニティのほとんどはコントロールデッキを使用している。恐らく今回もコントロールデッキでしょう」

刃「アンチビートダウンデッキのリンガリングブレードじゃ若干不利か・・・チッ!」

ベネディクト「デッキ選択ではギャザリングインフィニティが一枚上手か・・・だが《未練ある魂/Lingering Souls》を駆使すればラヴニカブロックで強化されたリンガリングブレードで十分勝算はあるはずです!」

刃「そっちが動かないならこちらからいかせてもらう!《未練ある魂/Lingering Souls》をキャスト!!

ギャザリングインフィニティ「・・・」

オペレーター「刃が動きました!」

ベネディクト「墓地にはかなりのスペルが落ちている。このまま《ルーン唱えの長槍/Runechanter’s Pike》を装備して攻撃できればかなりのダメージが見込める・・・!」

刃「ドロー!よし!《ルーン唱えの長槍/Runechanter’s Pike》をキャス・・・なっ・・・」

オペレーター「スピリットトークン消滅!あれは・・・《もぎとり/Mutilate》!?」

刃「全体除去だと?黒コントロールか・・・仕方ねえ・・・《未練ある魂/Lingering Souls》をフラッシュバック!」

ベネディクト「出鼻は挫かれたが《未練ある魂/Lingering Souls》でハンドアドバンテージを稼いだ!いける!」

ギャザリングインフィニティ「・・・オロカナ」

オペレーター「喋った!?」

ベネディクト「言語を有している!?史実に奴が言語を話したなんて記述は・・・違う!出現してから短期間で我々の言語を解読・修得したのだ!MTGという複雑なルールを把握できるほど高度な知性があるならば十分あり得ます‥‥‥!」

刃「どうだろうと関係ねえぜ!!《もぎとり/Mutilate》の枚数は最大4枚!そう何度もトークンは一掃できねえだろ!!」

ギャザリングインフィニティ「・・・」スッ・・・ゴゴゴゴゴ

オペレーター「ギャザリングインフィニティのギャザリングソウル上昇!!あれは・・・《死の支配の呪い/Curse of Death’s Hold》!?」


Curse of Death’s Hold / 死の支配の呪い (3)(黒)(黒)
エンチャント ? オーラ(Aura) 呪い(Curse)
エンチャント(プレイヤー)
エンチャントされているプレイヤーがコントロールするクリーチャーは-1/-1の修整を受ける。


刃「な・・・」

ベネディクト「戦場のクリーチャー全てに-1/-1!?あれを貼られている限り刃のスピリットトークンは何も出来ずに死ぬしか無い。なんということだ・・・」

オペレーター「『ゆるふわシステム』の活動限界まで2分を切りました・・・!どうすれば・・・」

刃「へっ・・・これが最強か・・・相手にとって不足は無いぜ!いいぜ。こちらも全力で行かせてもらう!ギャザリングソウル全開!いくぜ・・・リンガリングブレード・WT(ダブルツイン)マークIIセカンド最終奥義!!《集団的祝福/Collective Blessing》!!」


Collective Blessing / 集団的祝福 (3)(緑)(緑)(白)
エンチャント
あなたがコントロールするクリーチャーは+3/+3の修整を受ける。


ベネディクト「全体修正!!そうか!《ルーン唱えの長槍/Runechanter’s Pike》と《穿孔の刃/Trepanation Blade》で単騎突破する『点の攻撃』ではなくトークンを全体強化する『面の攻撃』なら・・・!」

オペレーター「活動限界まで1分を切りました!!」

刃「これでてめぇの呪いは突破した!!更に槍を装備するぜ!!喰らえ!!リンガリングブレードオオオオオオ!!」

ギャザリングインフィニティ「・・・・!」バシュウウウウ!!

オペレーター「スピリットトークン一体消失!!《究極の価格/Ultimate Price》です!!」

刃「まだまだぁぁぁぁ!!もう一体に装備!!くらええええええええええ!!」

ギャザリングインフィニティ「・・・・・!!!」

ギャザリングインフィニティ ライフ8

ベネディクト「あと一押し!いける!」

オペレーター「活動限界まであと30秒!!」

刃「次で決めるぜ!!二枚目のリンガリングソウルでトークンを増やしてターンエンド!これで終わ――」

突如刃の足元が凍り始める

刃「なんだ・・・!?」

ベネディクト「どういうことですか!まだ活動限界には達していないはず!?」

オペレーター「原因不明!!どういうことなの・・・!?」

ギャザリングインフィニティ「・・・!!」

刃「チッ・・・無駄な時間を・・・」

ギャザリングインフィニティ「・・・モギトリ」

刃「二枚目のもぎとり!?しまった・・・!」

ベネディクト「一瞬の隙をつかれたか・・・!だがまだ墓地には《未練ある魂/Lingering Souls》が・・・!」

刃「その通り・・・!次のターンで決めてやr――ぐああああっ!!」

オペレーター「『ゆるふわシステム』活動限界です!!空間(デュエルスペース)を維持できません!!」

ベネディクト「なんということだ・・・仕方ない。刃君。急いで脱出を・・・」

刃「ふざけるな!!こんなところで終わってたまるかああああああ!!」

オペレーター「ブレードチルドレンの体温上昇!!いけない!!摩擦熱で焼けてしまうわ!!」

刃「ぐああああああああああああああ!!!!」


刃 VS ギャザリングインフィニティ 時間切れにより引き分け


オペレーター「ブレードチルドレンのシグナル・・・途絶えました」

ギャザリングインフィニティ「グオオオオオオオオオ!!」

ベネディクト「なんということだ・・・」

オペレーター「ギャザリングインフィニティが大気圏を突破!魔血堕上空に出現しました!これは・・・!」

謎の世紀末覇者「防ぎきれなかったかぁ・・・」

ベネディクト「ブラッディボルト!?目覚めたのですか!」

ブラッディボルト「こんな時にいつまでもICU(集中治療室)で寝てられるかよぅ。そんなことよりぃ・・・」

ベネディクト「ええ・・・もう手遅れです・・・」

オペレーター「マウナロア山が噴火!!コンセプシオン山・・・それから富士山も!!太平洋プレート付近の火山が次々と噴火しています!!『F』・・・『I』・・・『N』これは・・・文字?」

ブラッディボルト「噴火により出現した雲が文字を作ってやがる・・・ぶるぁぁぁ・・・粋な演出だぜ」

ベネディクト「神により『選択の刻』が始まる。人(ホモ・サピエンス)は増えすぎたのです。『新たな王』を決める儀式が始まる。新たな王がこの時代の未来を決めるのだ」

ブラッディボルト「フン」

ベネディクト「どこへ行くのですか」

ブラッディボルト「ちょっと気になる事がある。しばらく皮裂支部は任せたぁ」

ベネディクト「・・・」



 T H E   F I N A L S 開 幕 



ナカジマ「――ということがあったんです。それからです。各地で『ファイナルズ予選』という名の殺し合いが始まった。MTGが弱い人は駆逐され、魔血堕の治安は最悪だ・・・」

閃「なるほどな」

謎のギャザリング料理研究部「その通り!!!」

謎のギャザリング登山部「この戦いを生き抜けば魔血堕だけではない、世界を手に入れることができる!!」

謎のギャザリングボランティア部「そのために強敵は早めに排除しておかねばならん!!」

謎のギャザリング遊戯王部「というわけで閃!!お前はここで潰s――」

閃「レールガン・・・」

謎の部活達「ぎゃあああああああああああああ」

ナカジマ「すごい・・・よくわからない部活系MTGプレイヤーを一瞬で」

閃「新たな王を決める大会『THE FINALS』か。面白え。なってやるよ。弱いMTGプレイヤーを駆逐なんてさせねえ。魔血堕は・・・いや、世界は俺が守る!」


次回予告

遂に解き明かされた選択の刻「THE FINALS」の真相!全てのMTGプレイヤーを救うため、閃は新時代の王を目指す!そんな閃に超次元ギャザリンガ―の魔の手が迫る!!次回バトルギャザリンガー閃第四話『超予測!?オラクルマシーンギャザリンガ―襲来!!』の巻!!来週も・・・レールガンが全てを貫く!!

※用語集めっちゃ更新したよ!




よくわかるMTGルールその3「遅延行為」

プレイングに迷ったり長考を繰り返すことはゲーム展開を遅らせる違反行為だ!特にゲーム終了が遅いコントロールデッキを使って無駄に長考することは非常に危険だ!遅延行為のペナルティで年間何人ものMTGプレイヤーが命を落としているぞ!背後から刺されたくなかったら素早いプレイを心がけよう!どちらが正解か迷って決められない時点で負けてるからさっさと一番端っこの呪文キャストしよう!!

続き
http://warpworld.diarynote.jp/201402021029238195/
第一話
http://warpworld.diarynote.jp/201311042317209025/

用語集
http://warpworld.diarynote.jp/201301152037517743/

第二話『入学!?混沌の魔血堕学園!!』


ワープワールド教団GIF支部実験施設「ウルトラスーパーデラックスカミオカンデ」

教団員A「素粒子パターン解析完了しました」

謎の探偵「モニターに出してください。翻訳言語はトルクメン語が一番近くノイズも少ないでしょう」

教団員B「了解。しかし飛来するニュートリノのパターンがまさかギャザリングインフィニティに関連しているとは・・・」

謎の探偵「ヨーロッパの小国で見つけた古い文献に興味深いものがありましてね。文献に使われている言語は使い手が絶えていましたし、詩型言語パターンだったため解読に時間を要しましたが、内容は紀元前500年前に襲来したギャザリングインフィニティと対峙したMTGプレイヤーの物語でした。その時にMTGプレイヤーが使った『白のマナ』の項目を見てもしやと思いましてね」

教団員A「これで今回のギャザリングインフィニティ襲来の原因が少しでもわかれば・・・」

教団員B「まずは情報収集だ!これ以上ヤツの好きにさせるかっ‥・!」

謎の探偵「(しかし情報だけでは我々人類は勝てない・・・!どうすれば・・・!)」


ここはラノベ的展開が無い街、魔血堕市。

神無側県立魔血堕学園。校舎裏

不良A「おい、お前カード持ってんだろ」

謎のメガネ「持ってません」

不良B「ジャンプしてみろよ」

謎のメガネ「・・・」ドムリッドムリッ

不良A「おい!こいつドムリ持ってるぜ!!」

謎のメガネ「しまった・・・!」

不良B「ヒャッハー!!てめえにはもったいないぜええ!!よこせええええ!!」

不良A「ん?おい、あっちが何か騒がし――」

爆風。飛来する人影が建物を破壊する。

不良A&B「ぐあああああああああああ!!」

謎のボクサー「ほう・・・俺の右ストレートを食らって無傷か・・・」

閃「いや、いいパンチだったぜ。けっこう痛かった」

謎のボクサー「フン。流石ギャザリング番長ヒロシマを倒しただけのことはある。だがいつまでその余裕が続くかな・・・?転校生!!貴様はギャザリングボクシング部マハメド森が葬ってやる!!」

閃「まったく・・・転校してから絡まれてばかりだな・・・いいぜ。かかってこいよ」


閃 VS マハメド森


マハメド森「この勝負『ギャザリング・ボクシング』方式でいかせてもらう」

閃「ギャザリングボクシング?」


 ギ ャ ザ リ ン グ ・ ボ ク シ ン グ 


ギャザリング・ボクシングの試合は、MTGとボクシングを交互に行うことによって進められる。最初はボクシングのラウンドから始まり、最大11ラウンドまで続けられる。MTGは1ラウンド4ターンであり、ボクシングは1ラウンド2分間である。それぞれのラウンドの間には、1分間の休憩がとられる。MTGの持ちライフは12であり、これが0になると負けとなる。ボクシングでのノックアウトまたはMTGでのライフ切れによって試合は終了する。


閃「まぁいいけど」

謎のメガネ「いけない!!それは罠だ!!」

閃「?」

謎のメガネ「ギャザリング・ボクシングはボクシングから始まる!!いくらMTGが強くても最初の2分を耐え切れないと勝負にならない!ボクサーが圧倒的に有利なんだ!!」

閃「なるほどな」

マハメド森「ハッハー!しかしもう遅いぜええええ!!俺のラッシュをくらえええええ!!」スカッ

閃「どうした?当たってないぞ?」

マハメド森「馬鹿な!?パンチの一つ一つが銃弾クラスのスピードを持つ俺の攻撃が一発も当たらないだと!?」

閃「MTGは心理戦だ。いくらパンチが早かろうが相手の考えを読んでどこに攻撃が来るかを予測すれば回避は容易いんだぜ?」

謎のメガネ「すごい・・・全ての攻撃をかわしている・・・」

カーン

マハメド森「クソッ!ラウンド終了か・・・ククク・・・だが俺はボクシングだけじゃなくMTGも強いのさ!!俺の《剣術の名手/Fencing Ace》デッキはプロテクションによる回避とオーラによる強化で蝶のように舞い蜂のように刺すのさ!!」

閃「ボクシングの起源が古代ギリシャでMTGをしていたプレイヤー同士が突然殴り合いを始めたことだというのは有名だが、ルールは変われど根本的な部分は変わらない。1つは心理戦だということ」

マハメド森「それがどうした!!要は相手を倒せば勝ちなんだよ!!!」

閃「ああ、その通りだ。ボクシングもMTGもジャブのような小さいクロックを相手に与え続ければ勝てることもある。だがそんなことよりもっと簡単な方法がある――」

マハメド森「な、なんだこのギャザリングソウルは!?」

閃「渾身のアッパーカットを相手に喰らわせて一撃で決めればいいんだよ!!《火花の強兵/Spark Trooper》キャスト。アジャニマイナス!レールガンセット!・・・貫けえええええええ!」

マハメド森「ぎゃああああああああああああ!!!」


マハメド森 K O


閃「そういえば、何で街は荒廃しているのにこの学園はまともに存続しているんだ・・・?」

謎のメガネ「それは・・・この学園が強いMTGプレイヤーのための学園だからです」

閃「君は・・・さっきカツアゲされていた・・・」

謎のメガネ「僕はナカジマ。全てはあの日・・・君が転校してくる以前に起きた『ある出来事』がきっかけで弱いMTGプレイヤーはより一層厳しい生活を強いられているんだ!!」

閃「ある出来事・・・?」

ナカジマ「全てはギャザリングインフィニティ襲来から始まった・・・」

閃「教えてくれ。俺がここに来る前に何が起きたのかを。魔血堕に・・・いったい何が起きたんだ!!」



次回予告

マハメド森を倒した閃。彼が魔血堕に訪れる数ヶ月前に事件は起きた。ギャザリングインフィニティ襲来。それにより魔血堕にいったい何が起きたのか。ナカジマによりその全貌が明かされる時、物語は加速する!次回バトルギャザリンガー閃第三話『終焉開幕!?THE FINALS始動!!』の巻!!来週も・・・レールガンが全てを貫く!!


よくわかるMTGルールその2「ゲームの勝敗」

MTGの勝利条件は複数あるが、その中で最も一般的なのが「相手のライフを0にすること」だ!そのためには大気の流れ、龍脈の動き、相手の脳内を伝う電気信号など様々な情報を得て相手の考えを読み切り素早く相手のライフを0にすることが勝利の鍵だ!敵を知り己を知ることでゲームを支配すれば自然と勝てるようになるぞ!!!

続き
http://warpworld.diarynote.jp/201312040052387676/
第一部
バトルギャザリンガー剣-TSURUGI-
http://warpworld.diarynote.jp/201202281153268774/

第二部 
バトルギャザリンガー刃-YAIBA-
http://warpworld.diarynote.jp/201208100122363801/

第三部
バトルギャザリンガー黄泉-YOMI-
http://warpworld.diarynote.jp/201302051235531484/


用語集
http://warpworld.diarynote.jp/201301152037517743/


第一話『一撃必殺!?超電磁ギャザリンガ―爆誕!!』の巻


数ヶ月前、魔血堕に再びギャザリングインフィニティが襲来。しかし壊滅状態から回復しきれていないワープワールド教団皮裂支部にギャザリングインフィニティを止める手段は無く、ブレードチルドレン1名と数名のMTGプレイヤーの応戦も虚しく、魔血堕は壊滅的被害を受け、ギャザリングインフィニティにより発生したローテーションで人類は「イニストラードブロック」を失った。

魔血堕市内、某国立図書館

司書「セキュリティシステム解除。こちらです」

国防長官「三重の核シェルターと国連代表5人の認証パスが無いと入れない書庫か・・・」

司書「シェルターなどMtGプレイヤーの攻撃目標になれば紙切れにしかなりません。幸運にも標的にならなかっただけです。こちらが例の『資料』になります」

国防長官「だいありー・・・のーと?これは数年前の日記のキャプチャ画像か。大会レポートのようだが・・・」

司書「はい。ここに現在起きている危機の重要な情報が書かれています」

国防長官「ふむ・・・タイトルは・・・なっ・・・なんだって!?」ガシャーン

司書「・・・」

国防長官「奴ら・・・この大会を復活させる気かっ・・・!?なんてことを・・・」

『タイトル「講義サボってThe Finalsに行ってきたよー(^^)/」』


第 四 部

バ ト ル ギ ャ ザ リ ン ガ ー 閃 - S E N -


ここは混沌が支配する街、神無側県「魔血堕」市

繰り返される暴力と犯罪の末、魔血堕はいつしか「マジック・ザ・ギャザリング」での強さが全てを決めるようになっていた。


妹「お兄ちゃん・・・お腹すいたよぅ・・・」

兄「大丈夫・・・さっき最後のお金でモダンマスターズを買ってきたんだ・・・これでタルモゴイフを出せば大金持ちになれるさ!」

妹「うん・・・早くパック剥こっ」

兄「よーし!いっけええ!!お!緑のレアだあああああ!!」バリバリッ

《昇る星、珠眼/Jugan, the Rising Star》

妹「あ・・・あ・・・」ガクッ

兄「そんな・・・もうだめだ・・・・」バタッ

謎のシスター「君たち大丈夫?」

妹「お腹すいた・・・」

謎のシスター「はい『ギャザリンガ―ソーセージ』よ。食べなさい」

兄「・・・!?ありがっ」バクバクッ

謎のシスター「もう安心よ」

ブロロロロ

兄「あれは・・・!?」

台パン族A「ヒャッハー!!ブースターパックのインクの匂いがするぜえええええ!!」

妹「きゃあああっ」

謎のシスター「君たちまさかこんなところでパックを剥いたの!?なんてことをっ」

台パン族B「カードをよこせええええええ!!」

マキDIE「俺の名はマキDIE!残念だったなぁ・・・俺たち増え続けるダンスパフォーマンス系台パン族『エグザイル』はカ―ドを持っているのならば女子供だろうと容赦しねえのさ!!ジェンダーフリーってやつだぜ!!」

謎のシスター「くっ・・・数が多い!この子達を守りながら戦えるかっ!?」

謎の男「そこまでだ」

マキDIE「なんだてめぇ・・・」

謎の男「俺の名は閃(せん)。噂には聞いていたが・・・魔血堕市。想像以上に腐ってるな」

閃「お姉さん。雑魚は任せたぜ・・・俺はこいつとやる」

マキDIE「上等だ!!俺の《群れネズミ/Pack Rat》デッキでてめぇもメンバーに加えてやるぜえええええ!!」


  閃 VS マキDIE

閃「そこの少年少女。これをやろう」ヒュッ

兄「これは・・・『誰でも簡単バトルギャザリング!初心者のためのMTGルールブック(紅蓮篇)著作:松音メグ(ワープワールドパブリッシング)』・・・?」

閃「生き残るには強くないといけない。MTGのルールを覚えて生き残るんだ」

マキDIE「バカにしやがって・・・殺す・・・沼セット!!」

閃「最初は土地のセットから始まる。『旧約聖書 創世記』にある『神は言われた。「光あれ。」こうして、光があった。』とは確か土地セットを指しているんだよな?シスターのお姉さん」

謎のシスター「そうね。『旧約聖書』は最も古いMTGのルールブックの一つとされているわ」

閃「じゃあこっちも行くぜ。《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》をタップインだ!」

マキDIE「こいつショックランドをタップインさせることで無駄なダメージを回避しやがった・・・だが関係ないぜ!《群れネズミ/Pack Rat》を召喚し蹂躙してやる!」

閃「相手はクリーチャーを召喚して殴ってくるので、こちらもパワーカードを叩きつけて応戦するんだ。行くぜ!《群れの統率者アジャニ/Ajani, Caller of the Pride》!」

マキDIE「プレインズウォーカー!?」

閃「これまでMTGで最強になるために様々な人がMTGを研究してきた。「素粒子学における量子の揺らぎの法則をドローに応用した人」「全身に刺青を彫り信仰心を高めた人」「最新のスパコンを体内に埋め込み人類の限界を超えた緻密な計算を可能にした人」。そして試行錯誤を繰り返し人類はある結論に達したのだ」

妹「けつろん?」

閃「人類がたどり着いた結論それは『強いカードを引いて叩きつければ勝つ』だ!!ギャザリングソウル開放!!《火花の強兵/Spark Trooper》をプレイ!!」

謎のシスター「なんて高いギャザリングソウル!?」

マキDIE「何がこようが関係ねえぜ!!《群れネズミ/Pack Rat》を大量展開して何も通さn――まさかアジャニで!?」

閃「俺のデッキは『レールガン』。全てを貫き一撃で葬る。アジャニのマイナス能力を火花の強兵に使うぜ!!貫けえええええええ!!」

マキDIE「6/1ダブルストライク飛行トランプルだとぐああああああああああ!!」

マキDIE 敗 北

閃「さて、なんでこの街はこんなことになってるのかな――ってお姉さん?」

兄「お姉ちゃんは周りのヒャッハー達を倒して消えちゃったよ」

閃「強そうなのはなんとなくわかってたけどここまでとはね。ふむ。まぁいいさ。いずれまた会うでしょ。」



次回予告

崩壊した魔血堕の戦禍に現れた閃!彼がもたらすのは破壊か!?救済か!?次回バトルギャザリンガー閃第二話『入学!?混沌の魔血堕学園!!』の巻!!来週も・・・レールガンが全てを貫く!!


よくわかるMTGルールその1「土地とマナ」

MTGのカードは土地を並べてマナを出さないとクソの役にも立たないぞ!基本的な土地は5種類!

力こそパワーの緑マナを出す《森/Forest》
焼き尽くせ青春の赤マナを出す《山/Mountain》
光の力で万能な白マナを出す《平地/Plains》
ハイリスクな闇の力の黒マナを出す《沼/Swamp》
陰湿で性格の悪い青のマナを出す《島/Island》
の5種類だ!

続き
http://warpworld.diarynote.jp/201311160410504004/

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索