漫画版バトルギャザリンガー刃-YAIBA-
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第十ニ話
http://warpworld.diarynote.jp/201604130456154180/

第八話までのダイジェスト
http://warpworld.diarynote.jp/201412270026399796/

第十三話『死屍累々!?血みどろのコントロール対決』の巻


前回のあらすじ

危険分子は徹底的に潰すマメな男はモテるのだ!



ここは傍らに死が笑う街、神無側県魔血堕市




ブラッディボルト「風が吹いてきやがった・・・嵐が来るぞぅ」

リーゼンツオーバードライブ「君には以前弟が世話になったそうだな。その借りは返すと言っては何だが、私はリーゼントをコイルのようにし周囲の電磁波を感知することができる。当然カードが放つ微弱な電磁波や、人間の思考まで手に取るようにわかる。だが今回それは使わない・・・1人のコントロールデッキ使いとして君と死合おうではないか」

黄泉「そんな余裕を見せて良いの?死ぬけど」

リーゼンツオーバードライブ「恩がある相手に超次元アドバンテージでもって勝利するのはリーゼンツ家の名に恥じる戦いだ。この状態が最もベストコンディションだと思って頂きたい」

黄泉「そんなフェアプレイ精神を持っているのにどうしてホワイトブレスなんかの手先になってしまったの・・・?」

リーゼンツオーバードライブ「この世に最も必要なのは支配だ。この世の全てがコントロールされれば、争いは無くなり、世界に平穏は訪れ、野蛮なビートダウンデッキは絶滅する。そんな理想を達成するために最強のプレイヤーであるホワイトブレス様に付いたまでのこと・・・」

黄泉「争いの無い世界ね・・・途中までは同意するわ。でも・・・人間を実験台にするような冷酷な人間・・・青使いなんかに世界平和がどうのと言う資格は・・・無い!」

リーゼンツオーバードライブ「君とはわかりあえると思ったのだが・・・残念だ」


黄泉 vs リーゼンツオーバードライブ


黄泉「沼セットから《強迫/Duress》。処刑台へ武器の持ち込みは禁止されている。まずはその手札-ぶき-を捨ててもらう。《軍勢の集結/Assemble the Legion》をディスカード」

リーゼンツオーバードライブ「ふむ。では《神聖なる泉/Hallowed Fountain》をタップインして私はターン終了だ」

閃「なんて静かな戦いなんだ・・・これがコントロール対決」

ナカジマ「コントロール対決はリソースの戦い。リーゼンツオーバードライブのデッキは恐らくカードを引くことでアドバンテージを得てフィニッシャーにつなぐトリコロールコントロール。対する黄泉さんは黒のハンデスと場持ちの良いクリーチャーで相手の勝ち手段を奪うゴルガリコントロール。リーゼンツオーバードライブが稼ぐハンドアドバンテージを、黄泉さんが押さえつけて殴り切れるかどうかという戦いです。貴重なフィニッシャーである《軍勢の集結/Assemble the Legion》を落とした分やや有利だと思うのですが・・・」

黄泉「(ゲームが始まってから奴は一向に動かない。手札には《拘留の宝球/Detention Sphere》が見えた。まずはそれを使わせる)《腐敗農場の骸骨/Rot Farm Skeleton》をキャスト」

ナカジマ「黄泉さんが先に動いた!腐敗農場の骸骨は戦場に出れば一気に有利に立てる!」

リーゼンツオーバードライブ「死神の誘いか・・・いいだろう。望み通り《拘留の宝球/Detention Sphere》で追放してもらおう」

黄泉「(ここまでは予定調和・・・あとは手札にあった“あの”カードの謎さえ解ければ・・・)ターンを終了する」

リーゼンツオーバードライブ「ではそろそろ行動を開始させてもらおう。《思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought》をキャスト。マイナス能力でカードを手に入れよう」

黄泉「カードは・・・これは!?」

・《血の墓所/Blood Crypt》
・《精神腐敗/Mind Rot》
or
・《予言/Divination》

閃「黒!?トリコロールコントロールではなく4色デッキだと!?」

ブラッディボルト「4つもの色を操るとはぁ・・・一筋縄ではいかないようだなぁ」

黄泉「(それよりも大事なのはソーサリーの多さ!奴の手札にあったもう一枚の《予言/Divination》の違和感はこれか!リーゼンツオーバードライブのデッキはカウンターを構える『受け』のデッキじゃない・・・!もっと前のめりな『攻め』のコントロール・・・!)予言を手札に加えなさい」

リーゼンツオーバードライブ「言ったでしょう。お互いにわかりあえると。相手の攻撃を耐えるだけがコントロールではないのだ」

黄泉「そうとわかれば色が揃う前に決着をつけるまでだ!《見えざる者、ヴラスカ/Vraska the Unseen》をキャスト!そのジェイスには死んでもらう」

ナカジマ「ジェイスを倒さないといけなくなってしまい相手の拘留の宝球をヴラスカで割るプランが崩れてしまいましたね」

リーゼンツオーバードライブ「どうやら目測を誤ったようだ。その隙は致命的だなぁ。では今度はこちらの番だ。《超音速のドラゴン/Hypersonic Dragon》をキャスト」

黄泉「なんですって!?そうか・・そういうことか・・・!」

リーゼンツオーバードライブ「その通り。相手のターンに動けないため敬遠されがちなソーサリー呪文を、このドラゴンでインスタントに変えることで強化する。それが私の『超音速コントロール』。おまけにこいつは速攻を持っている。厄介なヴラスカには沈んでもらおう」

黄泉「《予言/Divination》がインスタント2ドローに化けるのはまずい・・・!だが今なら相手はフルタップ!このドローで除去を引けば・・・チッ!ランドセットから《ニクスの織り手/Nyx Weaver》をキャストしてターン終了」

閃「まずいぞこれは」

リーゼンツオーバードライブ「どうやら『マウント』を取ったようだ。《超音速のドラゴン/Hypersonic Dragon》でアタック!さぁ、処刑台に向かうのはどちらかな?」

黄泉「ライフなんて1点あればいい・・・《強迫/Duress》をキャスト!《戦導者のらせん/Warleader’s Helix》を捨ててもらう」

リーゼンツオーバードライブ「ククク。冷静を装ってもライフを失うのは恐ろしいと見える。ではターン終了時に《予言/Divination》を2枚キャストしカードを4枚引かせてもらおう」

ナカジマ「このハンドアドバンテージ差どうすれば・・・!」


数ターン後


黄泉「ぐっ・・・」

リーゼンツオーバードライブ「その様子だと手札も芳しくないと見える。ここ数ターン引いたのはマナ加速とライフゲインばかり。どうやら死期が近いようだ。このドラゴンでじわじわと嬲り殺しにしてくれよう。《超音速のドラゴン/Hypersonic Dragon》でアタック」

黄泉「ぐううっ・・・」

黄泉 ライフ12

リーゼンツオーバードライブ「さぁ。そろそろ辞世の句を考えた方がいいだろう。死神を倒したら、次は閃。貴様の番だ」

黄泉「何勝った気でいるの・・・まだ私は負けていない!私のターン。ドロー!」

リーゼンツオーバードライブ「負けたのだよ君は・・・君が跳ねるのは首だが、私は容赦などしない。ドロー後に《ラクドスの復活/Rakdos’s Return》をX=5でキャスト!」

黄泉「ぐあああああああっ!!」

黄泉 ライフ7

ナカジマ「手札を全てふっ飛ばされた!?」

リーゼンツオーバードライブ「コントロール使いにとって手札は何より重い。さぁ、ターンを終了するといい」

黄泉「ふふ・・・どうやらマウントを取って油断したようね」

リーゼンツオーバードライブ「何!?」

黄泉「私の新型ゴルガリコントロール『墓荒し(トゥームレイダー)』は墓地と手札を区別しない。《ニクスの織り手/Nyx Weaver》を追放し墓地のカードを手札に加える!そしてそのままキャスト!喰らえ・・・《頂点捕食者、ガラク/Garruk, Apex Predator》!!!」

リーゼンツオーバードライブ「何だって!?」

黄泉「待っていた・・・勝利を確信し墓地の注目が薄れ、土地をフルタップする瞬間を!そのドラゴンはガラクの餌食になってもらう・・・!」

リーゼンツオーバードライブ「先導者のらせんを落としたのもガラクがやられないようにするためか・・・!だが対処法はある・・・!二枚目の《拘留の宝球/Detention Sphere》でガラクを封印するっ・・・!」

黄泉「無駄だ・・・もうお前の足は掴んだ・・・ギャザリングソウル開放・・・私のターン。ドローした二枚目の《見えざる者、ヴラスカ/Vraska the Unseen》をキャスト!ガラクは返してもらう!」

ブラッディボルト「ノールックドローキャスト-クイックドロウ-とはやるじゃねえか・・・」

リーゼンツオーバードライブ「PWが2体・・・どうやら最後まで勝利を諦めなかった君の方が一枚上手だったようだな」手札が足元に散らばる

ナカジマ「ほとんどが土地!?そうか・・・4色デッキを回すために土地が多く入っていたことが裏目にでて肝心のカードがほとんど手札に来なかったのか!」

黄泉「終わりだ・・・ヴラスカ奥義・・・さぁ、処刑の時間だ!!」

リーゼンツオーバードライブ「ぐあああああああああああ!!!!」

リーゼンツオーバードライブ 敗北


黄泉「か、勝った・・・」

閃「はは・・・すげえな」

ナカジマ「いける・・・この二人なら・・・!」

ブラッディボルト「よくやったぁ。さぁ、教団のヘリが到着した。傷を癒やすと良い・・・ん?あいつはどこへ行ったぁ・・・?」



謎の寿司屋「ぐああああああっ、俺の《ダスクマントルの予見者/Duskmantle Seer》コントロールがァッ・・・!こいつっ・・・早すぎ・・・る・・・」ガクッ

ミス・ゆるふわ「勝手にライフを減らしてくれるデッキを使ってくれて感謝しますの・・・これでさっき言っていた人数分は倒したはず・・・あとは本戦でもういちどDCIの奴を見つけて無理矢理《歪んだ世界/Warp World》を再録させてやる・・・」



その頃、グンマー国境地帯

謎の青年「やっと国境を超えた・・・頼む・・・間に合ってくれ・・・!」



次回予告

激しい消耗戦の末、強敵リーゼンツオーバードライブを倒した黄泉と閃!そんな二人を潰すためにホワイトブレス第三の刺客が襲いかかる!果たして二人はファイナルズ最終ラウンド『シングルエリミネーション』に残れるのか!?次回バトルギャザリンガ―閃第十四話『超絶火力!?神と呼ばれた存在』の巻!!来週も・・・レールガンが全てを貫く!!


よくわかるMTGルールその13「クイックドロウ」
ギャザリングソウルが極限まで高まった状態をスポーツ用語で「ゾーン」と呼ぶ。集中力が高められ、運命すらも味方する。その状態でカードを引くと自分が願ったカードを引くことができるため、カードを見ずとも何を引いたかがわかる。どんなピンチも主人公ならトップで解決できるのだ!

続き
https://warpworld.diarynote.jp/201702022133502863/

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