漫画版バトルギャザリンガー刃-YAIBA-
http://books.vipdoor.info/comic/ww4654
STORIE版バトルギャザリンガー剣-TSURUGI-
http://storie.jp/user/works/view/7589
第九話
http://warpworld.diarynote.jp/201501220624037501/
第八話までのダイジェスト
http://warpworld.diarynote.jp/201412270026399796/
第十話『絶望!?GP夜孤破魔防衛戦』の巻
前回のあらすじ
ヤバイ敵が出たのだ!
ここは災いの渦中、神無側県魔血堕市 時代はGP夜孤破魔
揺れるトラックの中
青年「・・・」
ミラー「もうすぐ凍狂都と神無側県の国境地帯魔血堕に入る。各自デッキの再確認をしてくれ」
リチャード「へっ、ミラー大尉も冗談キツイぜぇ・・・こんなデッキで再確認もクソもないぜ」
マイケル「やめろリチャード」
リチャード「つってもよぉ・・・いくら物資が無いっつってもエントリーセットを渡されてこれで戦えっつーのは無茶があるだろうよう。しかも大尉を除けば俺達四人全員同じ色だ。あれか?このトラックは棺桶か?」
エイドリアン「俺達生きて帰れるのかなぁ・・・」
ミラー「大丈夫さ。我々の任務はワープワールド教団から渡されたこのジュラルミンケースを極秘に夜孤破魔市まで運ぶこと。この情報は凍狂にはバレてない。強力なデッキを4人分も用意してシングルカードを値動きさせてしまっては敵に気づかれかねない。だからエントリーセットなんだよ。わかってくれ。敵に見つからなければ戦闘になることなんてないんだ」
マイケル「だそうだ・・・大丈夫。俺達なら上手くやれるさ。なぁ閃」
青年「ああ、そうだな・・・」
突如揺れるトラック
リチャード「何があった!?」
運転手「てっ、敵襲だあああああっ!ぐああああああっ!!」
マイケル「くっ、運転手が殺られたっ・・・崖に突っ込むぞ!!掴まれっ!!」
閃「くっ・・・みんな無事か!?」
マイケル「ああ・・・なんとかな・・・」
エイドリアン「ちくしょうっ・・・全然安全じゃないじゃないか・・・」
リチャード「まだ安心するのは早えぞ・・・敵さんのお出ましだぜ・・・クソッ!」
謎のマッスル「俺の名はヒートテックパンツァー・・・貴様らが持っている教団が開発した新兵器・・・渡してもらおうか・・・」
閃「うおおおおおおおおお!!!」バババババ
ヒートテックパンツァー「迷わず発砲か。大した度胸だ。だがそんなものでは俺は倒せんなぁ」
閃「弾が効かない!?気をつけろ!!こいつMTGプレイヤーだ!!みんな逃げr――」
ヒートテックパンツァー「自分より仲間を心配するか。気に入った。殺すのは最後にしてやる」フワッ
閃「うおっ!ぐああああああああ!!!」
マイケル「閃!!!!!こいつ手を振れずに何十メートルも閃を吹き飛ばしやがった!?生身でトラックを止めたのもこれかっ!!」
リチャード「どうやら逃げても無駄なようだな・・・」
ヒートテックパンツァー「さて、仲間を呼ばれる前にさっさと皆殺しにして新兵器を奪うとするか」
閃「くっ、かなり遠くまで飛ばされてしまった。なんださっきのは!?あれが噂に聞く『超次元ギャザリンガー』って奴なのか!?だったら尚の事こんなエントリーデッキじゃ太刀打ちできねぇぞ!・・・みんな無事k――」
エイドリアン「ぐああああああああああ!!!」
閃「エイドリアアァァァン!!」
リチャード「馬鹿野郎・・・なんで戻ってきやがった・・・ガクッ」
閃「リチャード!!」
ヒートテックパンツァー「ククク。お前なら戻ってくると思っていたぞ。さぁ、お前で最後だ!」
閃「(最後?ミラー大尉は?)くっ・・・やるしか無いのか!」
マイケル「待て閃」
閃「マイケル!良かった生きてたのか!」
マイケル「このまま行っても犬死にするだけだ」
閃「そんなこと言ったって今は戦うしか!そうだ。ミラー大尉は!?大尉と共に3:1ならあるいはっ!」
マイケル「奴は逃げたよ。それができたらとっくに姿を現してるさ」
閃「なんてこった・・・じゃあやっぱり俺達d――これはエイドリアンとリチャードと・・・あんたのデッキ!?」
マイケル「4人全員が同じ色のエントリーデッキだったのは不幸中の幸いだったな。閃よ。エントリーデッキでも4つ合体させれば少しはまともなデッキが組めるだろうよ」
閃「そうか!だがデッキを組む時間が無い。俺が囮になって逃げまわって時間を稼ぐからあんたが!」
マイケル「いいや、お前がデッキを組むんだ。あいにくさっきの落下で怪我をしてしまった。お前が適任だ。俺が先に奴に戦いを挑んで時間を稼ぐ」
閃「そんな・・・そんなことしたらあんたが・・・というかデッキが無いじゃないか!」
マイケル「お前に1ついいことを教えてやろう・・・『基本土地だけでもデッキは組める』んだ。さぁ、さっさとデッキを組むんだ」
閃「マイケル・・・すまねえっ・・・」
ヒートテックパンツァー「何をごちゃごちゃと・・・そっちから来ないならこちらからいくぞ!」
マイケル「俺が相手だ筋肉野郎!!『マグロブルーのマイケル』の力をとくと拝むがいい!!」
閃「マイケル・・・っ!」
ヒートテックパンツァー「フン!結局死ぬまで土地しか置かなかったようだな・・・あの島を動かす素振りは演技だったのか。おかげで倒すのに時間が掛かってしまった。さぁ、最後はお前だ!」
閃「エイドリアン。リチャード。マイケル。見ててくれ・・・こいつは俺が・・・倒す!」
閃 vs ヒートテックパンツァー
ヒートテックパンツァー「いくぜ!《東屋のエルフ/Arbor Elf》をキャストしてターンエンド!」
閃「山セットからの《霊炎/Geistflame》!でマナクリを除去るぜ!」
ヒートテックパンツァー「ほう!さっきまでのザコよりは良い引きをするじゃねえか!だがその運もいつまで続くかな!?《深夜の出没/Midnight Haunting》で頭数を増やすぜ!」
閃「《グール呼びの鈴/Ghoulcaller’s Bell》を起動し墓地を肥やす!さらに追加の《グール呼びの鈴/Ghoulcaller’s Bell》!」
ヒートテックパンツァー「ライブラリーアウトでも狙うつもりか?だがその前に《月桂樹の古老/Elder of Laurels》の圧倒的パワーで轢き殺してやろう!」
閃「先程の勝負見させてもらった。お前のデッキはトークンとマナクリーチャーをばら撒いて巨大化した《月桂樹の古老/Elder of Laurels》で圧殺するデッキ。そして俺達が配られたエントリーセット『不気味な猛攻』にタフネス3以上を焼けるまともな除去は《収穫の火/Harvest Pyre》1枚だけ!そして墓地を能動的に増やせる《グール呼びの鈴/Ghoulcaller’s Bell》も1枚。当然それらのカードを引くのは困難。だが俺達4人が力を合わせれば・・・ドロー!」
ヒートテックパンツァー「!?」
閃「確率は4倍!喰らえ!墓地をコストに《収穫の火/Harvest Pyre》!」
ヒートテックパンツァー「ぬおおっ!俺の《月桂樹の古老/Elder of Laurels》がっ!!」
閃「さらに先ほど墓地に落ちた《轟く激震/Rolling Temblor》をフラッシュバック!トークンを一掃するぜ!」
ヒートテックパンツァー「何だと!?こいつ・・・この短時間で即席のデッキを作りやがったのか!?仕方ねえ!覇アアアアア!!」ズン!!
閃「デッキが突然重くなってドローが出来ない!?・・・フッ、だが少し能力を使うのが遅かったな。《燃え立つ復讐/Burning Vengeance》をキャスト!もう手札は必要ない!墓地のフラッシュバック能力を持つカードを片っ端から唱えるぜ!!オラアアアアアアアア!!!」
ヒートテックパンツァー「なんだってええええ!?ぐああああああああああ!!!」
ヒートテックパンツァー ライフ0
閃「みんな・・・仇は討ったぞ・・・」
ミラー「ほう。やるじゃないか閃君」
閃「ミラー大尉!?あんた今までどこに!?」
ミラー「どこってトラックの中に隠れていたのさ。ヒートテックパンツァーの狙いはトラックの中にあるこのジュラルミンケースだ。奴がトラックを破壊することは無いからねぇ」
閃「ちょっと待て・・・あんた何を言っているんだ・・・?」
ミラー「本当はヒートテックパンツァーに君達を倒させて、目撃者がいなくなったところで逃げたヒートテックパンツァーを倒してこのケースを奪うつもりだったんだけどまさか負けてしまうとはねぇ。せっかく情報を流しただけでなく弱いエントリーセットを配備させたのに使えないなぁ」
閃「じゃあ・・・あいつがこの任務を知っていたのは・・・」
ミラー「そうさ。ボクが仕組んだものだ。このジュラルミンケースに入ってる教団の新兵器をボクのものにするためにね。『ヒートテックパンツァーによって部隊は壊滅。新兵器は強奪され、ミラー大尉は逃走した彼の超能力によって殺害され姿さえ残っていない』。その計画が君のせいで失敗だ」
閃「俺達を利用したっていうのか!!ミラー!!」
ミラー「その『ミラー』っていう偽名ももう必要ないねぇ。この軍服も邪魔だ。ジャケット以外脱いでしまおう」
謎の素肌ジャケット「ふう。改めて、ボクの名はホワイトブレス。じゃあこのケースの中身はもらっていくよ」
閃「そうはさせるか!お前はここで止め――ぐっ」
ホワイトブレス「無理しなくていいよ、君は既にヒートテックパンツァーによって何10メートルも吹っ飛ばされた上で超次元ギャザリンガーと戦ったんだ。もう立っているのがやっとだろう?」
閃「うるせえ!お前だけは絶対に許さねえ!」
ホワイトブレス「その身体で向かってくるか・・・ふむ」パチン
閃「な!?地面が凍って動けない!?」
ホワイトブレス「裸にジャケットとマフラーを巻くことで待機中の温度差により周りの空気を凍らせた。これがボクの能力。今の君を倒すのは造作無いけど、そろそろ増援が到着する頃だから逃げないと。君のせいでボクは国際指名手配犯になってしまったよやれやれ」
閃「待て!!」
ホワイトブレス「ん?ケースの中にデッキが2つ?1つはボクが欲しいものだけど・・・レールなんとか?こっちは試作品か。じゃあ頑張ったご褒美にこれは君にあげよう。しばらく凍っていてくれたまえ。じゃあねぇ」ポイ
閃「クソッ!!動けねえ・・・」
数十分後
刃「酷い有り様だな・・・全滅か?ん?おい!大丈夫か!」
閃「・・・」
輸送ヘリ
刃「超次元ギャザリンガー相手にエントリーセットで戦うとは大した奴だぜ」
閃「だが結局任務は失敗。仲間は救えなかった」
刃「ああ、それはお前が弱いからだ。だから守れなかった」
閃「・・・」
刃「そんなお前に良い話がある。このヘリは神無側を離れ永世中立国『血刃』に向かっている。そこから空港を経由してグンマーの紛争地帯への武力介入を行う。その傭兵を今募っているところだ。恐らく今の魔血堕以上の過酷な地だ。そこで生き残って力をつけてみたらどうだ?ようやく『ブレード』の調整が終わった。魔血堕の戦争は俺達がすぐ終わらせる。好きな方を選べ。このまま魔血堕に残るかグンマーに行くかだ」
閃「・・・グンマーに連れてってくれ」
刃「分かった。俺から話をつけておこう。そんでそのお前がもってるデッキだが、それは教団の試作品の1つだ。先ほど事情を聞いた皮裂支部長がお前にそのデッキをやると言っていた。そのデッキで力をつけて魔血堕に戻ってこい。それまでに魔血堕の戦争は俺達が終わらせてやる」
閃「ああ。必ず帰ってくる。そしていつか俺達を裏切ったホワイトブレスを倒す!」
――そして現在
ホワイトブレス「久しぶり閃君!元気にしてたかい?」
閃「ホワイトブレス!!!やっと会えた・・・今度こそ・・・お前を倒す!!!」
次回予告
遂に明かされた閃の過去!!そしてGP夜孤破魔での因縁の相手、超次元ギャザリンガーホワイトブレスと対峙した彼は仲間の仇を討てるのか!?激昂の閃と不敵な笑みを浮かべるホワイトブレスの戦いの火蓋が切って落とされる!次回バトルギャザリンガ―閃第十一話『氷結!?凍えそうな季節に君は』の巻!!来週も・・・レールガンが全てを貫く!!
よくわかるMTGルールその10「エントリーセット」
カスレア2枚とどうでもいいカードが58枚、そしてブースターパックが入ってる初心者向けのセットだ!どう考えても大会に持ち込むには向かないが、初心者にとってはマジックに触れる大事な最初の一歩だ!そのクッソ弱いデッキを使って試行錯誤する期間はきっといつか何かの役に立つぞ!
続き
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第九話
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第八話までのダイジェスト
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第十話『絶望!?GP夜孤破魔防衛戦』の巻
前回のあらすじ
ヤバイ敵が出たのだ!
ここは災いの渦中、神無側県魔血堕市 時代はGP夜孤破魔
揺れるトラックの中
青年「・・・」
ミラー「もうすぐ凍狂都と神無側県の国境地帯魔血堕に入る。各自デッキの再確認をしてくれ」
リチャード「へっ、ミラー大尉も冗談キツイぜぇ・・・こんなデッキで再確認もクソもないぜ」
マイケル「やめろリチャード」
リチャード「つってもよぉ・・・いくら物資が無いっつってもエントリーセットを渡されてこれで戦えっつーのは無茶があるだろうよう。しかも大尉を除けば俺達四人全員同じ色だ。あれか?このトラックは棺桶か?」
エイドリアン「俺達生きて帰れるのかなぁ・・・」
ミラー「大丈夫さ。我々の任務はワープワールド教団から渡されたこのジュラルミンケースを極秘に夜孤破魔市まで運ぶこと。この情報は凍狂にはバレてない。強力なデッキを4人分も用意してシングルカードを値動きさせてしまっては敵に気づかれかねない。だからエントリーセットなんだよ。わかってくれ。敵に見つからなければ戦闘になることなんてないんだ」
マイケル「だそうだ・・・大丈夫。俺達なら上手くやれるさ。なぁ閃」
青年「ああ、そうだな・・・」
突如揺れるトラック
リチャード「何があった!?」
運転手「てっ、敵襲だあああああっ!ぐああああああっ!!」
マイケル「くっ、運転手が殺られたっ・・・崖に突っ込むぞ!!掴まれっ!!」
閃「くっ・・・みんな無事か!?」
マイケル「ああ・・・なんとかな・・・」
エイドリアン「ちくしょうっ・・・全然安全じゃないじゃないか・・・」
リチャード「まだ安心するのは早えぞ・・・敵さんのお出ましだぜ・・・クソッ!」
謎のマッスル「俺の名はヒートテックパンツァー・・・貴様らが持っている教団が開発した新兵器・・・渡してもらおうか・・・」
閃「うおおおおおおおおお!!!」バババババ
ヒートテックパンツァー「迷わず発砲か。大した度胸だ。だがそんなものでは俺は倒せんなぁ」
閃「弾が効かない!?気をつけろ!!こいつMTGプレイヤーだ!!みんな逃げr――」
ヒートテックパンツァー「自分より仲間を心配するか。気に入った。殺すのは最後にしてやる」フワッ
閃「うおっ!ぐああああああああ!!!」
マイケル「閃!!!!!こいつ手を振れずに何十メートルも閃を吹き飛ばしやがった!?生身でトラックを止めたのもこれかっ!!」
リチャード「どうやら逃げても無駄なようだな・・・」
ヒートテックパンツァー「さて、仲間を呼ばれる前にさっさと皆殺しにして新兵器を奪うとするか」
閃「くっ、かなり遠くまで飛ばされてしまった。なんださっきのは!?あれが噂に聞く『超次元ギャザリンガー』って奴なのか!?だったら尚の事こんなエントリーデッキじゃ太刀打ちできねぇぞ!・・・みんな無事k――」
エイドリアン「ぐああああああああああ!!!」
閃「エイドリアアァァァン!!」
リチャード「馬鹿野郎・・・なんで戻ってきやがった・・・ガクッ」
閃「リチャード!!」
ヒートテックパンツァー「ククク。お前なら戻ってくると思っていたぞ。さぁ、お前で最後だ!」
閃「(最後?ミラー大尉は?)くっ・・・やるしか無いのか!」
マイケル「待て閃」
閃「マイケル!良かった生きてたのか!」
マイケル「このまま行っても犬死にするだけだ」
閃「そんなこと言ったって今は戦うしか!そうだ。ミラー大尉は!?大尉と共に3:1ならあるいはっ!」
マイケル「奴は逃げたよ。それができたらとっくに姿を現してるさ」
閃「なんてこった・・・じゃあやっぱり俺達d――これはエイドリアンとリチャードと・・・あんたのデッキ!?」
マイケル「4人全員が同じ色のエントリーデッキだったのは不幸中の幸いだったな。閃よ。エントリーデッキでも4つ合体させれば少しはまともなデッキが組めるだろうよ」
閃「そうか!だがデッキを組む時間が無い。俺が囮になって逃げまわって時間を稼ぐからあんたが!」
マイケル「いいや、お前がデッキを組むんだ。あいにくさっきの落下で怪我をしてしまった。お前が適任だ。俺が先に奴に戦いを挑んで時間を稼ぐ」
閃「そんな・・・そんなことしたらあんたが・・・というかデッキが無いじゃないか!」
マイケル「お前に1ついいことを教えてやろう・・・『基本土地だけでもデッキは組める』んだ。さぁ、さっさとデッキを組むんだ」
閃「マイケル・・・すまねえっ・・・」
ヒートテックパンツァー「何をごちゃごちゃと・・・そっちから来ないならこちらからいくぞ!」
マイケル「俺が相手だ筋肉野郎!!『マグロブルーのマイケル』の力をとくと拝むがいい!!」
閃「マイケル・・・っ!」
ヒートテックパンツァー「フン!結局死ぬまで土地しか置かなかったようだな・・・あの島を動かす素振りは演技だったのか。おかげで倒すのに時間が掛かってしまった。さぁ、最後はお前だ!」
閃「エイドリアン。リチャード。マイケル。見ててくれ・・・こいつは俺が・・・倒す!」
閃 vs ヒートテックパンツァー
ヒートテックパンツァー「いくぜ!《東屋のエルフ/Arbor Elf》をキャストしてターンエンド!」
閃「山セットからの《霊炎/Geistflame》!でマナクリを除去るぜ!」
ヒートテックパンツァー「ほう!さっきまでのザコよりは良い引きをするじゃねえか!だがその運もいつまで続くかな!?《深夜の出没/Midnight Haunting》で頭数を増やすぜ!」
閃「《グール呼びの鈴/Ghoulcaller’s Bell》を起動し墓地を肥やす!さらに追加の《グール呼びの鈴/Ghoulcaller’s Bell》!」
ヒートテックパンツァー「ライブラリーアウトでも狙うつもりか?だがその前に《月桂樹の古老/Elder of Laurels》の圧倒的パワーで轢き殺してやろう!」
閃「先程の勝負見させてもらった。お前のデッキはトークンとマナクリーチャーをばら撒いて巨大化した《月桂樹の古老/Elder of Laurels》で圧殺するデッキ。そして俺達が配られたエントリーセット『不気味な猛攻』にタフネス3以上を焼けるまともな除去は《収穫の火/Harvest Pyre》1枚だけ!そして墓地を能動的に増やせる《グール呼びの鈴/Ghoulcaller’s Bell》も1枚。当然それらのカードを引くのは困難。だが俺達4人が力を合わせれば・・・ドロー!」
ヒートテックパンツァー「!?」
閃「確率は4倍!喰らえ!墓地をコストに《収穫の火/Harvest Pyre》!」
ヒートテックパンツァー「ぬおおっ!俺の《月桂樹の古老/Elder of Laurels》がっ!!」
閃「さらに先ほど墓地に落ちた《轟く激震/Rolling Temblor》をフラッシュバック!トークンを一掃するぜ!」
ヒートテックパンツァー「何だと!?こいつ・・・この短時間で即席のデッキを作りやがったのか!?仕方ねえ!覇アアアアア!!」ズン!!
閃「デッキが突然重くなってドローが出来ない!?・・・フッ、だが少し能力を使うのが遅かったな。《燃え立つ復讐/Burning Vengeance》をキャスト!もう手札は必要ない!墓地のフラッシュバック能力を持つカードを片っ端から唱えるぜ!!オラアアアアアアアア!!!」
ヒートテックパンツァー「なんだってええええ!?ぐああああああああああ!!!」
ヒートテックパンツァー ライフ0
閃「みんな・・・仇は討ったぞ・・・」
ミラー「ほう。やるじゃないか閃君」
閃「ミラー大尉!?あんた今までどこに!?」
ミラー「どこってトラックの中に隠れていたのさ。ヒートテックパンツァーの狙いはトラックの中にあるこのジュラルミンケースだ。奴がトラックを破壊することは無いからねぇ」
閃「ちょっと待て・・・あんた何を言っているんだ・・・?」
ミラー「本当はヒートテックパンツァーに君達を倒させて、目撃者がいなくなったところで逃げたヒートテックパンツァーを倒してこのケースを奪うつもりだったんだけどまさか負けてしまうとはねぇ。せっかく情報を流しただけでなく弱いエントリーセットを配備させたのに使えないなぁ」
閃「じゃあ・・・あいつがこの任務を知っていたのは・・・」
ミラー「そうさ。ボクが仕組んだものだ。このジュラルミンケースに入ってる教団の新兵器をボクのものにするためにね。『ヒートテックパンツァーによって部隊は壊滅。新兵器は強奪され、ミラー大尉は逃走した彼の超能力によって殺害され姿さえ残っていない』。その計画が君のせいで失敗だ」
閃「俺達を利用したっていうのか!!ミラー!!」
ミラー「その『ミラー』っていう偽名ももう必要ないねぇ。この軍服も邪魔だ。ジャケット以外脱いでしまおう」
謎の素肌ジャケット「ふう。改めて、ボクの名はホワイトブレス。じゃあこのケースの中身はもらっていくよ」
閃「そうはさせるか!お前はここで止め――ぐっ」
ホワイトブレス「無理しなくていいよ、君は既にヒートテックパンツァーによって何10メートルも吹っ飛ばされた上で超次元ギャザリンガーと戦ったんだ。もう立っているのがやっとだろう?」
閃「うるせえ!お前だけは絶対に許さねえ!」
ホワイトブレス「その身体で向かってくるか・・・ふむ」パチン
閃「な!?地面が凍って動けない!?」
ホワイトブレス「裸にジャケットとマフラーを巻くことで待機中の温度差により周りの空気を凍らせた。これがボクの能力。今の君を倒すのは造作無いけど、そろそろ増援が到着する頃だから逃げないと。君のせいでボクは国際指名手配犯になってしまったよやれやれ」
閃「待て!!」
ホワイトブレス「ん?ケースの中にデッキが2つ?1つはボクが欲しいものだけど・・・レールなんとか?こっちは試作品か。じゃあ頑張ったご褒美にこれは君にあげよう。しばらく凍っていてくれたまえ。じゃあねぇ」ポイ
閃「クソッ!!動けねえ・・・」
数十分後
刃「酷い有り様だな・・・全滅か?ん?おい!大丈夫か!」
閃「・・・」
輸送ヘリ
刃「超次元ギャザリンガー相手にエントリーセットで戦うとは大した奴だぜ」
閃「だが結局任務は失敗。仲間は救えなかった」
刃「ああ、それはお前が弱いからだ。だから守れなかった」
閃「・・・」
刃「そんなお前に良い話がある。このヘリは神無側を離れ永世中立国『血刃』に向かっている。そこから空港を経由してグンマーの紛争地帯への武力介入を行う。その傭兵を今募っているところだ。恐らく今の魔血堕以上の過酷な地だ。そこで生き残って力をつけてみたらどうだ?ようやく『ブレード』の調整が終わった。魔血堕の戦争は俺達がすぐ終わらせる。好きな方を選べ。このまま魔血堕に残るかグンマーに行くかだ」
閃「・・・グンマーに連れてってくれ」
刃「分かった。俺から話をつけておこう。そんでそのお前がもってるデッキだが、それは教団の試作品の1つだ。先ほど事情を聞いた皮裂支部長がお前にそのデッキをやると言っていた。そのデッキで力をつけて魔血堕に戻ってこい。それまでに魔血堕の戦争は俺達が終わらせてやる」
閃「ああ。必ず帰ってくる。そしていつか俺達を裏切ったホワイトブレスを倒す!」
――そして現在
ホワイトブレス「久しぶり閃君!元気にしてたかい?」
閃「ホワイトブレス!!!やっと会えた・・・今度こそ・・・お前を倒す!!!」
次回予告
遂に明かされた閃の過去!!そしてGP夜孤破魔での因縁の相手、超次元ギャザリンガーホワイトブレスと対峙した彼は仲間の仇を討てるのか!?激昂の閃と不敵な笑みを浮かべるホワイトブレスの戦いの火蓋が切って落とされる!次回バトルギャザリンガ―閃第十一話『氷結!?凍えそうな季節に君は』の巻!!来週も・・・レールガンが全てを貫く!!
よくわかるMTGルールその10「エントリーセット」
カスレア2枚とどうでもいいカードが58枚、そしてブースターパックが入ってる初心者向けのセットだ!どう考えても大会に持ち込むには向かないが、初心者にとってはマジックに触れる大事な最初の一歩だ!そのクッソ弱いデッキを使って試行錯誤する期間はきっといつか何かの役に立つぞ!
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